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Cinecamera Journal

チェコ映画の全貌

2017.12.07 14:42

東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋)で開催中の「日本におけるチェコ文化年2017チェコ映画の全貌」に行ってきた。

本日の上映は『お人好しの兵士シュヴェイク』(111分・DCP・カラー・英語字幕付き・1957年)。ヤロスラフ・ハシェク原作の大人気小説を映画化したもの。サラエヴォ事件(1914年)が勃発し戦争の気配が漂う中、主人公シュヴェイクがおしゃべりをすれば警察に目をつけられ、彼の行動はどんどん裏目にでる。彼の愚直さが権威や戦争を否定していく風刺劇。酒癖の悪い神父や彼のお陰で不運に見舞われる中尉と登場人物も楽しい。何よりもシュヴェイクの全くめげないところが良い。旅行でチェコを訪れた際に感じる"この国独特のユーモア溢れる空気感"が心地よい。

続編の『閣下に報告』(96分・DCP・カラー・英語字幕付き・1958年)も上映されるのでセットで観に行く予定。ピアノ生伴奏付きの無声映画の上映会もあります。