更年期には「やる気ホルモン」テストステロン

歳をとっても元気で、美しい人がいます。

私のサロンには、50代、60代の女性が多くいらっしゃいますが、その美の秘訣について、お客様を通じて気づいたことがあります。

それは、仕事、ボランティアなど社会と関わりを持ち、貢献している人。

つまり、社会活動している人です。

関わる人が多く、影響力が強い方が、よりイキイキとしていらっしゃるようです。

日本では、会社の社長や政治家などは、男性が圧倒的に多いのですが、女性が50代以降、起業したり、政治に目覚めるなどという話をよく聞きます。

これは男性ホルモンのテストステロンが影響しているのではないかと考えています。

女性ホルモンのエストロゲンは閉経前後に急激に減り、その後は微量しか出ません。

一方、男性ホルモンは、緩やかに減少します。

その結果、50代になると、女性でも男性ホルモンが優位になります。

女性ホルモンと男性ホルモンは、その量が重要なのではなく、バランスが大切で、閉経後は、男性ホルモンが優位になると、女性ホルモンの代わりをしてくれるようになります。

若い頃、皮脂やニキビで悩まされた人が、50代になると肌にハリと潤いが出て、返ってきれいになるということがあります。

それも、この男性ホルモンの影響だと考えています。

男性ホルモンのテストステロンは、別名「やる気ホルモン」や「前向きホルモン」と呼ばれたりします。

増やすためには、「ドキドキ」「ワクワク」が大切です。

たのしい事は家の中にもたくさんあるかもしれません。

しかし、家の中には、ドキドキ、ワクワクは、なかなかないですよね？

ある方が、おっしゃっていました。

「たのしむ」には、「楽しむ」と「愉しむ」の2種類があるそうです。

「愉しむ」が、一人でたのしむことだとしたら、「楽しむ」が、誰かとたのしむことです。

男性ホルモンを増やすのは、「楽しむ」の方です。

そのため、家に中にこもっていては、老けこむ一方です。

ポイントは、ワクワク、ドキドキを「誰かと共有する」ことです。

例えば料理が好きな人は、自分一人で食べるのではなく、誰かに差し入れをして相手の喜ぶ顔を想像したり

趣味でフラダンスを習っているのであれば、ステージで発表する機会を持ったりが大切です

そして、男性ホルモンは、筋肉に蓄えられます。

そのため、若さを維持するためには、筋トレをして筋肉量を増やすのも有効です。

91歳のフィットネスインストラクターのタキミカさんが、今も現役でお元気なのは納得の事実です。

また、良質なタンパク質が男性ホルモンの分泌を促します。

そのため、肉や魚牛乳、チーズ、卵を食べると良いです。

よく、テレビで紹介される100歳のお医者さん、パイロット、写真家等の著名人は、大体、朝からステーキを食べていたりします。

確か、瀬戸内寂聴さんも、朝からステーキとお酒を飲んでいらっしゃいました。

30代、40代の頃は、美の秘訣は女性ホルモンだとお客様にお伝えして参りました。

例えば、女性ホルモン様作用のあるアロマをお勧めしたり、女性ホルモンをアップさせるトリートメントをしたり、いろいろ試して参りました。

しかし、私もエステティシャンをするようになってから21年を迎え、周りのお客様も、50代、60代となり、果たしてこの方法で合っているのかと言う疑問を持つようになりました。

ほとんど出ていない女性ホルモンを増やそうとしても体は言うことを聞かないので、まだ出ている男性ホルモンに頼った方が人生の後半は良さそうです。

先日、私は、それを身をもって確信しました。

最近、閉経が近づいているためか、生理が不順になっていました。

私の子宮は生理を起こそうとするのですが、子宮は言うことを聞かないため、代わりに胸が張り痛みがありました。

まるで、初潮を迎える前の女子みたいな現象が起こっていました。

久しぶりに、お友達と外出することになり、その計画を立てていた時でした。

半年近く来ていなかった生理が来たのです。

なんだか、体の中にたまっていたものが全て出たような気がして、生理後はすっきりしました。

学生時代はバックパッカー、前職はツアーコンダクターをしており、私は根っからの旅好きです。

旅の楽しみは、行ってからはもちろん、計画を立てている時が、一番ワクワクして心が躍ります。

きっと、その時の私の体内には、テストステロンがたくさん出たのでしょう。

改めて、私は旅が好きなんだと実感した瞬間でした。

病気になって薬にお金を使う前に、先ずは、自分の健康のために、もっと楽しみましょう！

テストステロンはテストステロンは筋肉に蓄えられます。