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自分のためもいいけど、誰かのための珈琲というのも素敵だなと思うのです。

2017.12.08 06:44

珈琲豆をお買い求めいただくお客様と話していると


「これは嫁さん用で、これは自分用」

「たぶん、喜んでくれると思います。」

「うーーん、あの人はこれでいいかなぁ。」

・・・というようにお客様にとっての誰かの存在が見えるやりとりをすることがあります。


私がお客様にとっての誰かとお会いしたことも話したこともない場合、お客様がその人のために何を求めているのかということはお客様の想像と私の予想で探っていかなければいけないのですが・・・


「きっとあの人はこういう味が好きだろう。」

「あの人にはこんな味をプレゼントしたい。」


といった、お客様の珈琲を渡したい人への愛情や思いやりがふと見えた瞬間に私も幸せをおすそ分けしていただいたような気持ちになるのです。


珈琲豆を袋に入れるときは「よし、頑張ってこい!」と心の中で珈琲に気合を入れてみたり・・・。



休日の予定のない時間に自分のために淹れる珈琲もいいのですが、珈琲が好きな誰かのために淹れる珈琲というのも素敵だなと思う瞬間です。




最近「珈琲教室でもやったらいいんじゃない。」という提案をいただくことが多くありましたが、どうしても前向きに考えられない私がおりました。


駆け出しの私は不特定多数の人を集めて、お金をとって教えるというのはどうしても考えられないのですが、

「こういう味を出したいけどうまくいかない。」

「旦那さんが喜ぶ珈琲を淹れたい。」といったような理由や目的が明確な場合はささやかながら自分にできる範囲で力になりたいと思うようになりました。


教えたり、伝えるという事は同時に自分自身について試す機会でもございます。


いかにわかりやすく伝えるためにはどうすればいいのか。

ここ数日、そんなことを考えております。