女優・坂井真紀が死生観を語る「子どもができてから心境が変わった」
2021.02.11 03:00
どんなに「自分は元気だ」と思っていても、生と死はいつも表裏一体。人は誰でも、この世に“生”を受けた瞬間から、“死”に近づきながら生きている。来たる2月20日より、全国で順次公開となる映画『痛くない死に方』(高橋伴明監督)は、そんな普段はあまり意識することのない当たり前の“摂理”に、真っ正面から深く切り込んだ話題作。在宅医療のスペシャリストとして、2500人もの人々の“最期”を看取った医師・長尾和宏氏の同名原作をもとに描かれる、命の尊厳をめぐる物語だ。今回、同作で末期がんの父を自宅で看取る女性・智美を演じた坂井真紀さんにインタビュー。作品の重要なテーマともなっている死生観についてもうかがった。(前後編の後篇)