・・・そして、二人旅は永遠に続く
昨年7月以来の更新です。
用心棒編又又で剣望くんが本編から去ってしまって以降、すっかりフツーのやじきたファンと化したワタクシw
フツーにミスボの発売日には紙の雑誌を買いに行き、本屋に行くヒマがなければ電子版を購入し、ほぼほぼ発売日には千代田編又を読んで、多彩なコスプレバトルやら、相変わらず女子にモテてるキタさんやら、松虫鈴虫VS牛頭馬頭バトルシーンのキレある作画やら、雪也VS菊千代くん、小鉄VS大門等々の本格バトルやら、綺麗なカラーやら、最終編に至って益々好みになってきている絵柄やらを、一人で楽しんでいました・・・ブログ更新は勿論、ツイッターの呟きも殆どせず、アンケートさえ書かずにw
この一年間の私はどこから見ても模範的なほど普通のやじきたファン・・・ブログに小鉄&狭霧の二次妄想小説を書き散らしていた人間と同一人物とは我ながら思えないw
そんな普通のやじきたファンの私でも、40年にわたるシリーズ本編の完結ともなれば、長らく更新が滞っていたブログに感慨の一つでも書き付けようと思うのは無理からぬこと。
の、ハズですが・・・ふと、引っかかった。そして自問した。本当にそれだけが理由なのか?
勿論、やじきたという作品の一ファンでもあるからには、シリーズ完結は大事も大事、大事件であることは間違いない。何せ、高校生の時から読み続けているマンガだもの。お祭り騒ぎの最終編、湿っぽさのカケラもないやじきたCの旅立ちであっても、最終回を読んだ日には自然と涙がこぼれ、翌日も一日その余韻に浸っていました。そして、このブログの更新をさてどうしようかと考えたとき。
確かに私はやじきたという作品のファンだった。でも、そもそもこのブログを始めた理由は、忘れもしない2016年の冬にやじきた二次小説「香落渓夜話」を書いたのがきっかけだった・・・
「香落渓夜話」は、赤目編のラスト、剣望くんと千ちゃんのちょっとしたやりとりから思いついて一晩で書いた小説で、夜に書き出し、深夜に筆が乗って、書き上げたときには夜明け前だった。
やじきた本編は、やじきたCという魅力的なヒロイン二人組の旅から旅への痛快な物語、一ファンとしては市東先生の手の上で、ただただ自由に転がされるままに楽しめば良い。そこに反応する私は、まさにこの一年間の私だった。
だけど、やじきたというマンガの魅力の深淵、深い沼は細部に宿る。
主役二人に勝るとも劣らない魅力を持った脇キャラ達は言うに及ばず、主筋の合間に、チラッと描かれるそのキャラ達の過去や細かい設定、見事にキャラクラーの性格を表現するセリフ回しや仕草と身体の動き、そして、なにより、そんなキャラ同士の微妙な関係性とその絶妙な表現描写の数々・・・深掘り、妄想、二次小説のネタの宝庫、それがやじきた。
やじきたが終ってしまうということは、それらの楽しい妄想ネタがもう新しく供給されないということ・・・
それを盛大に嘆くことが、このブログにおけるやじきた完結を惜しむ辞としては最適なのではないかと思い至った次第(号泣)。