グルジア内務省 Special Task Departmentの制服が変更
結構前にあった出来事ですが、ふと思い出した時にソースを探すのに苦労したのでメモがてらの久々にブログの更新です。
2017年の6月28日にグルジアの内務省の治安組織であるSpecial Tasks Departmentの新しい制服が発表されました。
REBRANDING IMPLEMENTED AT SPECIAL TASKS DEPARTMENT
実際には6月13日に内務省と国家安全保障省との合同演習の際に装備が更新された内務省の部隊が参加していたので、実際に更新されたのは発表より幾分前だったみたいです。
一口に変更といっても今までのように迷彩服の柄が更新された...程度の事ではなく軍警関係をハッキリとさせるような大規模な変更がなされた事が特徴です。
今までのSTDは軍と同じく迷彩服を着用していたので、一見軍と区別がつきませんでした(もちろん細部を見れば判別できる程度には違いますが)。
今回の変更では、その迷彩服がダークブルーの制服に変更されたのです。
ついでに装甲車も今までは軍と共通のオリーブドラブ単色塗装から、グルジア警察の標準的な塗装方法の1つである白地に青帯という姿に変わりました。
これで今までとは大幅に印象が変わって、軍隊に見間違える組織であったものが、一見で警察組織であると見えるようになったということですね。
ロシア=グルジア戦争後にグルジアに設置されている欧州連合監視ミッション(EUMM)からも従来の軍事的な制服や車両から警察とハッキリと区別できる変更に歓迎を示しているそうです。
The EUMM welcomes new police uniform and vehicle design
既に警察らしい警察の特殊部隊というとCCPDがありましたが、CCPDに倣ってSTDも警察らしい恰好に変わったというわけですね。
STDは非承認国との境の警備も担当しているのですが、警察任務より軍事的な任務の要素が強いそれらの部隊の装備も更新されているのかは定かではありません。
ですが、STDの任務の1つである重犯罪に対しての警察の支援...要は警察系特殊部隊が求められる場面ではすでに更新されているようです。
さて話は少し変わりまして、冒頭の写真もそうなのですが6月13日の合同演習は各組織の特殊部隊が参加しているため、実際にダークブルーの制服が支給されているのはSTDだけなのか、なんとも言えません。
国家安全保障局には対テロセンター(CTC)という特殊部隊を有する組織がありますし、内務省にはSTDにSODがあります。
この合同演習では、様々な新式装備がお披露目されたので今までの装備傾向で判断する...というのが難しくなっています。
まぁPASGT型ヘルメットやAK74はSODにしては旧式の装備ですから、おそらくはダークブルーの部隊はSTDだとは思うのですが...ちょっと断定しかねるところがあったりしますね。
おそらくはマルチカムの部隊がSODなのかな?とも思うのですが、CTCの可能性も当然あるわけですのでなんとも。
追記:
グルジア国家安全保障省(SSSG)によると、Special Operation Departmentは同省に移管されていたようです。
ですので、上記の話はダークブルーの制服を着ているのがSTD隊員で、マルチカムの戦闘服を着ているのがSODということになります。
MIA AND SSG CONDUCTED JOINT EXERCISE
სუს-ის და შსს-ს დანაყოფებმა პირველი ერთობლივი წვრთნა ჩაატარეს
グルジア語が分かって、もう少しちゃんと内務省と国家安全保障省の報道に目を向けていれば自ずと分かることではあったのですが、今年はチェックを怠っているのでそれがたたってしまいました。
という事で、そういった失敗も踏まえまして忘れないように、思い出したいときにすぐ思い出せるように記事を久々に描いてみました。
警察関係の装備を集める事はそこそこ難しいのですが、軍と並んで面白いテーマですので少しづつ解明させていきたいですね。
それと出来れば、軍装クラスタですので装備がコレクションに欲しいところです…w