アニマギアDE 03 レビュー
2022.04.11 06:38
今回のレビューは、“アニマギアDE03” です。
バンダイの食玩シリーズ、アニマギアの新章、DE(ダブルエッジ)の第3弾が発売されました。
前回から少し間が空いた感もありますが、すでに第4弾の詳細発表、予約も解禁あれ、まだまだ続いていくアニマギア。
今回も、無印で登場した機体のリメイク枠、カラバリ枠という定番の内容に加え、一般販売品としては初のクリアパーツ使用が見所となっています。
とはいえ・・もうそろそろ目新しさはなくなってきましたね。
DEになってからはボーンフレームのアップデートもされなくなったわけで、となると機体のモチーフの妙、ギミックのプレイバリューで個性を出していってくれればというか、ぶっちゃけそれしかないと思ったりするのですが、今回はとくにテーマのようものもなさそうで、5種のうち3種が人型、1種はほぼ人型、それ以外のシルエットを持つ機体は1種類しかないという、なんとも地味なラインナップ・・
人型の3種のうち2種は一応変形ギミックがありますが、劇的に形状が変化するものではありませんし、そもそもカラバリ枠なので実質1種。
ほかの3種にしても単体ではとくに目を惹くギミックはないんですよねぇ。
さすがにちょっと、マンネリ化してきたか?
設定的にも今回はエンペラーギアは含まれず、全種が通常ギア。
その反動というか、次の第4弾は全種エンペラーギアだそうです。
いや、偏り・・
レビューしていきます。
キットはパチ組みに付属のシール(ブラッドステッカー)を貼ったのみです。
DE 01および02のレビューは以下よりどうぞ。
無印1から7についてはカテゴリより各レビューに移動してください。
1.コジロウ烈(デュアライズギラフォルテ)
無印第5弾に登場したコジロウ(デュアライズスタッガー)の後継機ですね。
まずはボーンフレーム状態で。
標準的な人型のフレーム構成です。
もういくつこのかたちを作ったことか・・
汎用ヘッドパーツとカバーパーツのほか、簡易スタンドも付属します。
カバーの数は3つです。
カウル装着で完成。
頭部は組み立て済みで、額と目が塗装済みです。
モチークはクワガタムシ。
その名の通り、ギラファクワガタ型ということのようですが、その形態への変形はできない、純粋な人型ですね。
カブトムシがモチーフのムサシ(デュアライズカブト)系 の兄弟機、あるいはライバル機というような位置付けですかね。
メインカラーはムサシ系と対照的な暗い赤。
武装も近接メインのムサシ系とは正反対の射撃メインで、基型から引き続き2丁の大型ライフルを装備。
ただデフォルトのマウント位置は爪先から側頭部に変更されました。
それがクワガタムシの大顎のイメージということになるんでしょうが、ほぼ長方形の物体を提げているだけ、それも耳の辺りから下がっているのでそれこそ垂れ耳みたく見えますし、肩アーマーとも干渉するしでちょっと扱いづらい印象。
武装
2丁のライフル頭部から取り外し、そのまま左右の手で保持するこできます。
また、前腕に装着するカウルには右にはガトリング砲、
左にはグレネードランチャー(?)を装備。
基型よりぐんと火力が向上しています
ライフルの形状は共通ですが、側面に肉抜きがあるので実質的には左右対象。
2丁を連結させることでロングレンジライフルにもなります。
この場合、先に言った肉抜きの関係もあるので前後で上下が逆になります。
これもそのまま保持するほか、肩アーマー後部に取り付けているジョイントパーツを追加して可動式のグリップとし、両手持ちさせることも可能です。
なお、箱裏の組み立て説明や公式ブログでもはとくに言及されていないのですが、爪先には基型と同じ形状の溝があるので、コジロウのライフルをマウントすることが可能です。
その溝には3㎜軸も挿し込めるので、烈のライフルもマウントすることが可能だったりします。
なんで説明がないのか・・
2.クレイオード(シャイニングクレイオード)
3.クレイオード エンフォーサー(シャイニングクレイオード:エンフォーサー)
今回のカラバリ枠。
こちらもまずはボーンフレーム状態から。2体並べて。
コジロウ烈に続き、標準的な人型。
向かって左がクレイオード、右がエンフォーサーです。
2体で成型色が対照的なのが特徴ですね。
汎用ヘッドとカバーパーツ、簡易スタンドが付属。
カラバリなのに汎用ヘッドのカメラのデザインが違うのはいつものこと。
これ、単純にナンバリングで決まってるんですよね。
また、カバーは2個に減っています。クリアパーツだから?
カウル装着で完成。
一般販売品としては初、カウルパーツがクリア成型になっています。
ボーンフレームと逆転したカラーリングが綺麗ですね。
角を除く頭部は組み立て済み。
色以外の違いはその角の開き具合だけですね。
額部分は塗装されていますが、両方とも目はシールです。
クレイオードのほうはゴールドの地にシルバーの目でちょっとわかりにくいですね。エンフォーサーは黒地なのでわかりやすいですが。
ちなみにエンフォーサーの眉間部分、いきなりシールが剥げて、銀色の地が見えちゃってます。
いや、定着させるために軽く押さえただけで剥げるて・・(悲)
なお、この基本形態では少々わかりにくいですが、モチーフは流氷の天使と呼ばれるクリオネ。正式名称ハダカカメガイ(笑)。
そう言われると額の角に透き通ったボディはクリオネですね。
設定としては、IAA(国際アニマギア連合協会)のトップで、クリ悪ラーのニックカウルはそれそのものがブラッドステッカーの機能も兼ねているのだそう。
え? なら実際に貼るステッカーはなしでいいんじゃ・・?
クレイオードが敵を粛正(?)する際に能力を開放した姿ガエンフォーサーで、つまるところ2つは同じ機体ということになります。
武装
武装というのか・・左右前腕にブレード状のパーツを装備。
リーチが短めで、少々取り回しが悪いです。
変形
そのものズバリのクリオネモードに変形。
まぁ、変形といっても前腕に取り付けていたブレードパーツをリアスカートに移設し、そこに脚部を固定。頭部を180度回転させ、腕部の位置を整えるだけの簡単なもの。
付属の簡易スタンドを使用して浮遊状態でディスプレイ可能です。
頭部の角・・触角は3軸で可動し、クリオネの補食時に露出する触手、バッカルコーンを再現しています。
4.ゴクラウド(モンキーゴクラウド)
こちらもまずはボーンフレーム状態を・・あ、なんの変哲もない人型だ。
フレームだけとはいえ、5種のうち4種が人型=同じ構成というのはなぁ・・
汎用ヘッドとカバーパーツ、簡易スタンドが付属。
カバーの数は3つ。やはり3つが基本の数ということになるんですね。
カウル装着で完成。
サル型というか、名前でわかる通り、正確なモチーフは孫悟空です。
頭部ディティールも孫悟空が頭に付けている輪っか、緊箍児(きんこじ)を彷彿とさせるものになっていますし、ほかのカウルのデザインにも古代中国味があります。
額の中央部がやたら光って見えるのは、クレイオード エンフォーサーと同じく、シールが剥げてしまたところにメタリックグリーンのマーカーを塗ったからです。
さすがに弱過ぎません?
なお、ボーンフレームは標準的な人型でしたが、サルっぽさを表現するために腕が長めのデザインになっており、それは拳パーツをフレームではなくカウルに接続するという方法で実現。
標準的な人型寄りも拳一つぶんほど腕が延長されていおり、拳パーツ自体も少し大きめになっています。
脚部は普通に人型のままですが、足パーツが最近主流になっている下から付けるタイプではなく、初期モデルに多かった上から付けるタイプになっており、同弾のコジロウ列やクレイオードよりも気持ち脚が短くなっています。
しかしこの腕の処理は、なるほどと思う反面やはり少し不自然な感じはあります。
武装
孫悟空の武器といえば如意棒ですが、ゴクラウドの武器は棍棒だそうです。
通常時は肩アーマー後部にマウントする棒状のパーツと尻尾パーツを連結させ、拳の上下から保持して長い棒状の武器を再現しているわけですが、もちろん分割状態で両手に1本ずつ持たせることも可能。
確かに短い状態だと棍棒と腰部ほうがいいのかもしれませんが、2本繋げた長い状態がデフォルトなら如意棒ということでもいい気がする。
まぁ、先端が曲がってることもあって色が色なら鉄パイプっぽくもあるんですが。
5.キャンサイファー(アシッドキャンサイファー)
ボーンフレーム状態から。
今回唯一の非人型。
共通フレームパーツ以外に専用の間接パーツが組み込まれ、これまでに例のないフォルムになっています。
これだけを見ると6本肢の昆虫型のフレームかな? とも思われますね。
汎用ヘッドパーツとカバーパーツが3枚付属。
スタンドは付属しません。
カウル装着で完成。
モチーフはカニ。
あぁ・・なんかホッとした(笑)。
個人的にアニマギアに求めるものは、手のひらサイズの動物モチーフメカなんだよなぁ・・
カニなのに肢が4本しかない? と思いきや、それぞれの肢パーツには真ん中に溝が掘られており、雰囲気だけですが8本肢にはなっています。
ハサミは開閉・・するのですが、
なぜかクリック構造になっており、閉じた状態と開いた状態で軽く固定する仕様で好みの開き具合ではできません。
ならば、ツメをカットしてしまえばいいのではないか? と思ったりもするのですが、可動するパーツの接続穴が3㎜よりわずかに広く、ツメがないとユルユルのプラプラになってしまうという・・
なんで急にクリックなんか仕込んだのか?
また歩行肢の可動も、画像の通り前の一対は2箇所で軸接続されているもののどちらも前後にスイングできるのみ。
後ろの一対は根元がボール接続である程度自由に動き、中ほどの軸接続部分で上下スイングと、前後でまったく違う可動なのでちょっとバランスが悪い印象です。
武装
背部に一門装備するキャノン砲からは高圧の酸を発射できるそう。
キャノンはボールジョイントで可動します。
ちなみに基部パーツはもう一つ付属。
単体では使用しませんが、ゴクラウドとのツインクロスアップ(合体)で使用します。
というわけで、そのツインクロスアップシステムを用いたゴクラウドとキャンサイファーの2体合体。
とくに名称もモチーフもないもよう。
しかしまぁ、サルカニ合戦ならぬ、まさかのサルカニ合体ですね。
ゴクラウドをベースにキャンサイファーを分解装着するような感じです。
いろいろ干渉する部分も多いので、可動はゴクラウド単体時よりも低下しますが、なんとなくパワーはありそうなデザイン。
デフォルトではなぜかゴクラウドの棍棒パーツは余剰扱いなので、連結して右肩にもキャノンを追加してみたり。
比較画像
まずは新旧コジロウ比較。
基本のデザイン、カウルの形状などに類似性がありますが、ボリューム感が段違いになっています。
コジロウはやはり射撃メインということで比較的スマートというか、ともすれば若干非力な印象もあるのですが、烈は普通に肉弾戦もこなせそうな重量感があります。
あとはライフルのマウント位置ですね。それでかなり印象が変わっています。