3Dプラネタリウム
スペースワールド
自称プラネタリウム。プラネタリウムといえば、ドーム状の天井に半球のスクリーンにを想像してしまうが、残念ながら、このプラネタリウムのスクリーンはIMAXのような縦型のもので、さして大きくもない。画質も良いとはいえず、映像がスクリーンから微妙にズレていた。
別のアトラクションだった建物に居抜きで作られているせいか、無駄なスペースが多く、中がかなり広いのが面白い。最初に通されるプレショールームも広く、その空間に家庭用のテレビが2台ポツンと置かれている。プレショーといっても特に何かあるわけでなく、場内での注意事項程度で、すぐに横にある大きな扉が開かれ、メインシアターが登場。客席に段差はなく、あまり座り心地の良くないソファが並べられている(定員132名)ので、そこに座り、少し高い位置にあるスクリーンを見上げる形となる。
映像は少し長めの20分間。アトラクション的な要素はなく、いたって真面目な内容で、最初の5分ぐらいは睡魔との戦いになるな、と覚悟をしていた。しかし、宇宙とは何かについて考えさせられる深い内容に、気づいたら、かなりのめり込んでしまっていた。小学校の理科の授業でたまに見せられるビデオみたいだったけど、そのビデオも今見直せば案外面白いのかもしれない。実際、遠足で来ているらしき小中学生を引率している先生たちがたくさん見に来ていたので、狙いは間違っていないのだろう。
椅子が良くないのにスクリーンを見上げ続けなければいけないから、首が痛くなるし、20分間も画質の悪い3D映像を見させられ続けるから、目も痛くなるけど、スペースワールドに遊びに来たという事実を忘れて、宇宙とは一体なんだ、もっと言えば、自分とは一体なんだ、とまで考えさせられたのも事実。絶叫マシンの間に埋もれて、スペースワールドの存在意義を高めているとさえ言えるかもしれない。
このアトラクションに入ってしまった小中学生はおそらく爆睡するだろうけれども。
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