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カラー剤調合理論

2015.11.26 02:37

⚫️大切なこと

1.カウンセリング

2.毛髪診断

3.薬剤調合


⚫️薬剤を調合する前に、考えるべき「色」が

大きく分けて3つあります

適切な薬剤選定の為にお客様の

①希望する色

②現在の髪の色

③お客様に使う薬剤の色

この3色をまず把握し理解する必要があります


色彩学を勉強して色について

理解が深まっていると思います

ここでしっかりと学び薬剤調合の不安を

解決しましょう


1.カウンセリング     


最終的な薬剤を決める為に、

大切なのが「カウンセリング」です

お客様の要望をよく聞き、どんな色にしたいのかを

できるだけ詳しく引き出しましょう

カウンセリングは「お客様の希望の色」を知る

大切な時間です


お客様の要望で確認することは2つ

「明度の確認」と「色味・彩度」の確認です


◆明度の確認(レベル)

明るくしたいのか、暗くしたいのか

現在の髪の色を基準に考えましょう


◆色味・彩度の確認(トーン)

何色にしたいのか、

くすませたいのか、鮮やかにしたいのか

色味・彩度の確認を やはり

現在の髪の色を基準に考えましょう


雰囲気やイメージ、ダメージ、料金説明など

カウンセリングで再確認することはこの他にも

たくさんありますが

最低限この2項目を確認することで

最終的なカラーの色を想像することができます

色彩学で学んだこと

季節や色の持つイメージなどを踏まえて

カラーチャートやレベルスケールなどを用意して

しっかりとお客様と向き合い

丁寧なカウンセリングをしてください


2.毛髪診断     


お客様の要望を確認してから

お客様の現在の髪の状態を見て触って確認してください

ここで知るべき色は「お客様の現在の髪の色」です

色というよりは「髪の状態確認」が「毛髪診断」になり非常に重要なポイントです

髪のお医者さんになったつもりで⭐️


◆明度診断(アンダーレベル)

根元 中間 毛先の明るさを確認しましょう

薬剤を作るときに1番大切な診断になります

なれないうちはレベルスケールを当てて

確認するようにしましょう


◆色味・彩度診断

(アンダートーン・アンダーカラー)

前回のカラーの色味が残っている場合 

捕食の関係が必要になります

カラーチェンジする場合 

アンダーを意識して薬剤選定をしましょう


◆過去のカラー履歴

ブリーチ、黒染め、マニキュア、ヘナ、

ホームカラー などの有無を確認しましょう

もし確認せず、気づかないで施術した場合

うまく染まらない場合があります


◆縮毛確認

矯正の場合、色素が定着せずに

染まりにくくなっています


◆髪の太さ・細さ

太いと染まりにくく 細いと染まりやすいので

根元が明るくなる、ムラになるなど注意が必要です


◆ダメージレベル

ダメージレベルによって

染まりやすかったり染まりにくくなったりします

トリートメントや前処理・後処理で

コントロールしましょう


⚫️毛髪診断とカウンセリングによって

カラー剤の選定ができるようになりました

もちろん美容師側から提案していくことも忘れないでくださいね


では、いよいよ調合に入ります


3.薬剤調合     

⚫️その前にヘアカラーがなぜ染まるのかを復習しておきましょう


アルカリ剤の働きでキューティクルが開いて

カラー剤が入ります

2剤に含まれているOXの働きで

メラニン色素が分解流出して明度が上がります

そして、1剤に含まれている酸化重合して

大きな分子になり発色します


覚えていましたか?


毛髪は

青味→赤味→黄味

の順番で

分解流出していきます


発色の仕組みを理解したところで

薬剤調合です


基本的には

1剤と2剤を混ぜるだけ

以上です(笑)



なんですが、、、


調合の仕方はいろいろあります

比率もカラー剤のメーカーによって

変わる場合がありますので

各種メーカーさんに詳しいことは

確認してくださいね


ここでは

基本的な考え方を載せておきます


◆バージン毛への薬剤調合

基本的にはメーカーの薬剤調合通りに

作ることですが、毛髪診断をして、

青、赤、黄のバランスを考えましょう

毛髪によってはカラーチャート通りにはなりません

毛の太さ細さダメージレベルなど毛髪診断のときの

染まりやすい染まりにくいを意識して

施術を行いましょう


経験と知識を身につけて

カラーレベル・トーンの

コントロールをしてください


◆毛先をレベルダウンさせたい場合

上下の薬剤を調合して求めたいレベルにするか、

同じレベルの薬剤に色素の多い薬剤を混ぜます

一般的にレベルの低い薬剤ほど

色素の量は多くなっています


◆比率がわからない計算方法


これはいろいろあると思いますが

参考程度に残しておきます


作りたい明度レベル − 使う低明度レベル:使う高明度レベル − 作りたい明度レベル = 高明度比率 : 低明度比率


例えば

8レベルの薬剤がない!!

あるのは10と6だとすると


8レベルの薬剤を作りたい場合なので

8レベル以上の高明度の薬剤が10で

8レベル以下の低明度の薬剤が6


方程式に合わせると、計算は


8−6:10−8=2:2

=1:1になりますよね


この計算式は薬がない時に役立つので

覚えておきましょう

少し難しい話ですが 

比率がわからない時は

ぜひ使ってみてください


◆過酸化水素(オキシ2剤)の

濃度によるリフトコントロール


明るくする時は6%

明るくする必要のない時は3%が一般的です

リフトコントロールする時はOX操作を使います

オキシ濃度が高いとブリーチ作用で

メラニン色素を分解するだけでなく

発色した染料も壊してしまうので

色味を重視したい時は

低濃度のオキシがいいでしょう 


◆補足説明


⚫️日本人のバージン毛=3〜5レベル

 最近では6レベルの明るめのお客様も多いです

 日本人は赤味が強く 赤が濃い黒です


⚫️最も需要の高い明度

 白髪染め=6、7レベル

 おしゃれ染め=7〜10レベル

あくまでも感覚で話しています 

もちろんお客様の層によって変わってくると思います

9〜12の高明度も若い世代に人気があります


⚫️時間や塗布の仕方でも、レベル・トーンは大きく変わってきます


⚫️メーカーにもよりますが、12レベルはオキシ2倍、14レベルはオキシ3倍


まとめ


カラーの調合理論はいろいろメーカーによって変わってくると思いますが

基本的な考え方は以上です

カウンセリング、毛髪診断、薬剤調合と3ステップで

記事をつくってみました、

僕個人の理論でまとめたものではありますが

もし応用できるようでしたら

参考にお使いください


素敵なカラーリストになってくださいね!


ではまた