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由緒ある名家の襖も品よく納まりました。

2022.04.10 02:13

こちらは京都市上京区にございます築150年以上の立派なお屋敷の応接間の襖です。元々は金砂子を大きく霞に引いた鳥の子紙が貼られており、ご説明によりますと施主様もご記憶にないほど(4~50年前に貼られた)の紙の状態でうち2枚は縦に裂けておりました。また鴨居も下がって開け閉めもできない状態でした。こちらを建具用ジャッキで鴨居を一時的に上げ、既存の襖を外し同時に間口の高さを計って持ち帰りました。弊店は表具店では珍しく、建具加工用の大型機械も常設しておりますので下地縮小も正確にできます。下地を鴨居の下がりに合わせて最大で8mmカットしてお仕立て直ししました。

下貼りは流石に高級な襖だけあってしっかり8重に重ねてあり、40~50年現存していたのもうなずけます。貼替の際も同じ仕様で戻しました。

本紙は既存の紙のイメージをということでしたので金粉を散りばめたこちらの紙を使用しました。

納めますと重厚感のある応接間ですが品よく納まり、施主様にも大変喜んでいただきました。