【本郷①009】本郷弓町
2017.12.09 11:40
町番号:本郷①009
町名:本郷弓町 一・二丁目
読み方:ほんごうゆみちょう Hongō-Yumichō
区分:町丁
起立:1872(明治5)年
廃止:1965(昭和40)年3月31日
冠称:1911(明治44)年4月30日まで「本郷」
現町名:文京区本郷一・二丁目
概要:当地は江戸城の鬼門に当たるので、慶長(1596~1615年)・元和(1615~1624年)の頃、御弓組与力同心六組の組屋敷として毎日的場で弓を射させたので、俗に「本郷御弓町(神田御弓町)」と称した。その後、寛永寺の創立で御弓組は他に移り、全部が武家屋敷となり町屋はなかった。
1872(明治5)年、江戸期の武家地を収公して起立。通称の御弓町から「御」の字を取って「本郷弓町」とした(画報)。同年の戸数66・人口342(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府本郷区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本郷区に所属。南側の元町との境の壱岐坂は関東大震災後に新設された道路。1909(明治42)~1911(明治44)年、石川啄木は町内の喜之床(新井理髪店、旧二丁目)の2階に父母妻子と間借りして、不遇のなかに傑作を残した。
お菓子貰ふ時も忘れて二階より
町の往来を眺むる子かな(石川啄木)
1943(昭和18)年7月1日、東京都本郷区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。
1965(昭和40)年4月1日、住居表示の実施により、現行の本郷一・二丁目に編入となり消滅。
撮影場所:本郷弓町一丁目