【本郷①024】妻恋町
2017.12.09 13:02
町番号:本郷①024
町名:妻恋町
読み方:つまこいちょう Tsumakoichō
区分:町丁
起立:1696(元禄9)年
廃止:1964(昭和39)年12月31日
冠称:なし
現町名:文京区湯島一~三丁目
概要:もとは豊島郡峡田領湯島郷のうちの寺地。1659(万治2)年、陸尺方7人の大縄拝領地となり、1696(元禄9)年に町屋が立てられ、町奉行支配となる。町名は妻恋稲荷社の東に位置することによる(備考)。化政期(1804~1830年)の家数19軒(町方書上)。妻恋神社の祭神は日本武尊・立花姫と農耕神である倉稲魂神で(砂子)、江戸期には1町四方の社領を有し、関東惣社を名乗ったという。
慶応4年5月12日(1868年7月1日)、江戸府に所属。慶応4年7月17日(1868年9月3日)、東京府に所属。1872(明治5)年、妻恋稲荷社と付近の武家地を合併。当時の戸数25・人口119(府志料)。
1878(明治11)年11月2日、東京府本郷区に所属。1889(明治22)年5月1日、東京府東京市本郷区に所属。明治期には絵葉書の便利堂があった(画報)。1943(昭和18)年7月1日、東京都本郷区に所属。1947(昭和22)年3月15日、東京都文京区に所属。
1965(昭和40)年1月1日、住居表示の実施により、現行の湯島一~三丁目に編入となり消滅。
なお、蔵前橋通りに妻恋坂交差点があるが、西に見える傾斜は妻恋坂ではなく、後から拓いたことで新妻恋坂という。妻恋坂は1本北の細い坂。上って右手に妻恋神社がある道。
※『角川日本地名大辞典』は読みを「つまごいちょう」としているが、清音が正しい。
撮影場所:妻恋町