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Oimachi Act./おい街アクト

シリーズ③吉本新喜劇 品がない!?バカラシ~!?から離れた、味がある世界。

2022.04.13 03:00

(前回に続く)

花紀京の声。これまた天性の役者の"声"である。

やや低い。そして安定したテンポ、リズム。どんな状況にも安定して、感情が先走りしない。

馬鹿な話(セリフ)も真面目な話(語り)も同じトーンとリズムで流れていく。

 

声の通りが良い。喜怒哀楽を込めても、とても安定している語りとなる。

とても中道的であることが、回りの芸人達を共存させているし、バランスを保っている。静の花紀京に対して、動でいく他の芸人達。他の役者とは相対的で、演技、しゃべりは食卓のご飯である。これが「座長」としての存在感であることが、素晴らしい天性の才能なのだ。

 

花紀京の観察力、これは他の役者を実によく見ている。

芝居の笑いに自分の発見したモノを上手に使う。役者を常日頃から、よく観察している。

「お前はトカゲや!」

 

「お前は食用ガエルか!?」

 

こういった一言は、ギャグでしかお笑いがとれない芸人には手が届かないアドリブだ。

 

花紀京はあくまで中立的であることからこそ、他の芸人が面白く前に出ていく。

 

静と動、陰と陽のバランスが、花紀京の築いた吉本新喜劇のお笑いの世界であり、芝居の"味"だ。

 

「お前は古い!もう90やろが!」(花紀京)

『あるものがないのよー』に対して、

「70過ぎたら、皆ないわ」(花紀京)

『…』

「69か?…」

 

差別的なギャグではない。真の"笑い"心を得ているのだ。

(続く)