『W旦那+(プラス)』第86話 三代目妄想劇場
2017.12.09 23:00
臣はベッドルームの扉を見ている。
隆二「え?俺にはちょっと理解できない…理愛ちゃんは操られてんでしょ?」
臣「それも、今の段階では憶測だよ」
隆二「…だいぶ煮詰まってきたぞ…
一服しようよ、臣」
臣「ああ…」
隆二「コーヒーがいい?それともホットミルクにする?」
そう聞いてすぐ、あっ…とあの夜のことを思い出す。
そういえばあれから臣は何もしてこない。
臣「ん?ああ、コーヒーで」
隆二「オケ…」
コーヒーを用意しながら、隆二は考えている。
隆二(さすがにもう、俺のことは諦めたのかな?)
隆二はキッチンに立ち、無意識で自分の唇に触れた。
(俺は…?俺の気持ちはどうなんだろ?)
リビングでスマホを弄る臣の横顔を見る。
(あの時の心の傷は癒えないけど…)
(ほんとに許せないのか?…臣のこと…)
(唇と…体は…臣を求めてるんじゃ…)
「ほい」と隆二がコーヒーを手渡すと、
臣は「サンキュ」と言って、隆二の方を見ないでカップを取ろうとし、
隆二の手に触れた。
臣はハッとして隆二の目を見つめる。
隆二も、臣の手に包まれたまま、臣の目を見ている。
「あ…ごめん…続きだけど…」
臣がカップを受け取る。
「うん…」
隆二は自分のカップを両手で持ち、
臣の隣に腰掛ける。
隆二(心が一番安らぐ場所…か)
隆二はごく自然に、臣に寄り添い耳を傾けた。
End