労働者の生活の場とその安全を守るという立場から控訴審判決の問題点を訴えていきます。（武村二三夫弁護団長）
「センターつぶすな」住民訴訟は高裁でも不当にも却下され、納得できないので３月２８日最高裁判所に上告しました。４月６日、大阪高裁から上告受理申立通知書と上告提起通知書が武村二三夫弁護士宛てに届きました。
左記は武村二三夫弁護士から釜合労に高裁判決に対するコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
あいりん総合センターは、１９７０年建築され、釜ヶ崎の労働者にとって、生活をし、憩い、追い立てられたり攻撃される心配もなく、段ボールを敷いて横になれる場所でした。しかし耐震性に問題があるということから建替えすることとなり、西成労働福祉センターとあいりん労働公共職業安定所は、建て替え後の構造・概要について決定されることもなく、南海電鉄の高架下に仮移転しました。西成労働福祉センターについて仮移転施設の建設費などで７億円以上大阪府の税金が支出されることから、これらの公金の支出が違法であるとして大阪府民３４人が住民訴訟を提訴しました。
公金の支出が違法であることの理由としては、第１に釜ヶ崎の労働者の生活の場を奪い、立退きをさせることを前提とするものであり、これは社会権規約の規定する居住の権利の侵害でもある点です。これに対しては裁判所は、社会権規約は個人に権利を与えるものではない事、公金支出自体によって立退きをさせるものではない、などとしています。
第２に南海の複々線の高架は、１９３８年に建設されたものであり、コンクリートの高架柱は劣化により剥離し鉄筋がむきだしになっている部分もあることに加えて、１９９５年の阪神淡路大震災で各地の鉄道や高速道路のコンクリート高架橋が崩壊した反省にたって定められた緊急耐震工事が丁度なされていない区間であり、その高架下に仮移転先の建物を設置することは極めて危険です。裁判所は、南海が塗装工事などをしたことをあげていますが、表面だけ修理してもコンクリートは鉄筋の内部の劣化を修復したことにはなりません。また大阪府は南海が強度を確認したとして結果のみを出してきましたが、裁判所はその具体的内容を出させることもせず、危険は証明されていない、としています。
２０２２年３月１８日控訴審判決がなされ、弁護団は上告理由書の準備をしています。労働者の生活の場とその安全をまもるという立場から、控訴審判決の問題点を訴えていきたいと思っています。
弁護士 武村二三夫
「センターを国の登録有形文化財に」
全国からの署名が６００名を超えました
４月２６日（火）午後２時から組合大会を行います
釜ヶ崎解放会館２階において４月２６日（火）午後２時から釜合労の組合大会を行います。組合員の方は出席をお願いします。
５月１日のメーデー
今年の５月１日のメーデーは避難用のバス前の炊き出しのあと１１時２０分集合出発でセンター通りを南下し、旧萩之茶屋小学校の南側を通り、清水たばこ店西側を北上し、センターを１周し、出発地点までデモ行進をしてそこで流れ解散となります。どなたでも参加できますので、参加をよろしくお願いします。
２年前の特別定額給付金がもらえずに弁護士に委任状を出された方、ご連絡下さい
２年前の特別定額給付金。住民登録の確認がとれなかった等の理由で受け取れなかった人が納得できないとして大阪市（松井市長）を相手に裁判を提起した１０人の原告の人々に対し、大阪地方裁判所より武村弁護士を通じて本籍と誕生日を教えて欲しいとの連絡があり、現在６名の人の確認がとれていますが他の４人についてはまだ確認がとれていません。
武村二三夫弁護士または釜合労に直接ご本人からの連絡を待っています。
スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん７３歳。まだこれからやで」を見て下さい。視聴回数５４９７回になりました。
ユーチューブ「じいさん７３歳、まだこれからやで」の視聴が４月１０日現在、５４９７回となりました。
総合センター内より約１００名の労働者が国、大阪府、大阪市、大阪府警の機動隊の４者による強制排除される前の動画です。シャッターが閉じられる前のセンターで、稲垣委員長が釜ヶ崎の労働者が何をなすべきか、協力者が何をなすべきかをわかりやすく話しています。この動画もぜひ視聴していただきたいと思っています。「センターつぶすな」で検索できます。
２０２２年４月１１日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋２‐５‐２３ 釜ヶ崎解放会館１階
電話（６６３１）７４６０
ファックス（６６３１）７４９０
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
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