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NO.607「卒業weekがんばれ子どもたち!!」「あの日から10年と言われるが」「さくらんぼ」「使用済み歯ブラシの回収について」

2021.03.06 08:00

「卒業weekがんばれ子どもたち!!」

なな.

 今週年子の息子2人が高校を、娘が専門学校を卒業した。 

 2日、次男卒業。急に口を利かなくなった中3から4年たったが、相変わらず必要最低限しか話さない。それでも声をかけるだけで睨み返していた頃と比べれば、ずいぶん大人な対応になった。男の子なんてそんなもの。そう思うことにしている。好きなアーティストに夢中になり、毎日部屋でオンラインゲームをしている。卒業式前に散髪すればいいのに目が隠れる程伸びた髪に、眼鏡にマスク。遠目に写真を撮っては見たが、もはや誰だかわからない。残念だ。春から3年間IT関係の勉強をする。 

 4日、長男の卒業式。高校に通う意味、卒業にこだわる大人の意図が分からずにイライラし通しだった最初の2年間。単位が足りずに進退を迫られ、初めて自分で考えて高校を卒業することを決意した。あれから2年。仲のいい友達が家に遊びに来るようになり、彼女もできて、アルバイトでお小遣いを稼ぎ、笑顔も増えた。校則の理不尽さ、大人の言う当たり前の矛盾など、疑問に思うことを「何故なんだ、おかしいじゃないか?」と学校中の先生方と問答をしたようで、その過程で様々な気付きを得たようだ。本当に感謝している。しばらく彼女の家から帰って来なかった息子は、卒業式の日に家に戻ってきた。傷ついた野良猫みたいだった息子は姿を消し、4月からの新生活にちょっぴり緊張しながらもワクワクし、よくしゃべり良く食べる、もうすぐ20歳の青年になっていた。4月から社会人、入社2ヶ月目から6ヶ月間は研修センターで合宿になる。式を終え堂々と胸を張り退場する息子を見てホッとし、やれやれと肩の荷を下ろすことができた。 

  5日、長女の卒業式。2年間の専門学校。間に1年留学をする選択コースがある。授業料の安い夜間部に通い、奨学金とアルバイトで費用をまかない、自力で10カ月オーストラリアに留学した頑張り屋の娘。帰ってきてからはコロナで通学ができずオンライン授業。就活もオンライン。アルバイトもなかなか見つからず、いろいろ苦労も多かった。希望の職場に入社が決まり4月からは社会人。3年間、勉強も手を抜かず、いろいろな結果も出せた。よく頑張ったね。 オーストラリアで迎えた成人式の代わりに、昨日の卒業式に振袖を着て出かけた。大人になってきれいになって、振袖姿を見せてくれてありがとうね。 

  みんな!卒業おめでとう。(なかなかハードな1週間でした(笑)) 


「 あの日から10年と言われるが 」

高 志

 間もなく3・11がやって来る。それに伴い、各メディアでは3・11関連の報道が目につくようになってきた。特に今年は震災から10年ということもあって特別感が溢れているが、別段10年だからと言って特別なことなど何も無い。 

 津波の被害に遭った南三陸の方が、とあるラジオ番組の取材でメディアにやって欲しいことがあるかと問われた時、『とにかく、これからもずっと震災のことを伝えてほしい』と答えていた。震災の被害が風化することが最も恐れていることだからと。

 それを受けて、その番組のパーソナリティーが電波を通じてもわかるくらい鼻を大きく膨らまして『来年も、再来年も伝え続けますよ』と応じていたが、その力の入れ具合に違和感しか残らなかった。 

 また、とあるフォトジャーナリストが、震災直後に南三陸に入り、”奇跡の1本松”のバックから朝陽が昇る印象的な写真を撮影した。自然の圧倒的な力にうちひしがれるなか、明日への希望としての写真となるはずであったが、地元の人たちにとっては防砂林としてあんなに沢山あった松の木が、たった1本しか無くなってしまったのかと、恐怖しか思い出すことが出来ないので、2度と見せないでくれと頼まれたそうだ。

 あの日から10年、間違いなく復興へと進み始めたはずなのだが、その受け止め方は立場に寄って全く違ったものになっているようだ。

 そんななか、2月28日付の朝日新聞の朝刊に、『途切れていたベント配管』という見出しの記事が掲載されていた。前代未聞の事故を起こした福島第一原発の1、2号機の間にそびえる高さ120mの共用排気塔に繋がる配管が根元で途切れていたというのだ。

 それも、地震や津波で寸断されてしまったのではない。設計段階からの不備で、はなから配管がなされていなかったのである。3,4号機の共用排気塔は配管されていたのに、である。

 この対策は、79年のアメリカ・スリーマイル島や、86年のチェルノブイリ原発事故を受けて炉心溶融に備える目的で進めたらしい。では、なぜ1,2号機の共用排気塔では、配管がなされなかったのか。

 その要因の一つに、追加安全対策工事がなされれば、それまで盛んに喧伝されていた『安全神話』に矛盾が生じてしまうというのがあったらしい。その記事を目にして、ここ数年政府や官僚がしきりと行ってきた、隠ぺい行為や嘘の上塗りに起因する様々な問題が思い起こされた。

 その中には、良心の呵責で自ら命を断った者もいたというのに、依然としてその体質は変わろうとしない。

 10年前の大震災における政権が民主党であったからといって勘違いしてはいけない。先のベント配管対策は、92年に国が定めたものだ。その後、事業主である東京電力に責任を押しつけ、わかっていながら問題を先送りにしてきた。その間には、津波による炉心溶融が問題視されていたにもかかわらずである。

 権力の長期化は必ず腐敗を呼ぶ。それは幾度となく、歴史上行われてきた。今年の秋までには、国民の信を問うと言われる総選挙が行われる。今のままで良いという方もいるだろ。それはそれで良いと思う。ただ、今の政権には不満だが、他に投票すべきところが無いからなどという理由で現状維持だというのは、権力の腐敗を助長するだけだ。

 果たして、新しい感性を発揮しうる若者たちは、どういった判断を下すのだろうか。そもそも国会なんていうものが必要なのだろうか、といった斬新なアイデアが出てきそうな気がしてならないのだが・・・ 


「  さくらんぼ 」

上田 隆 

 マスク、マスク…どこへ行ってもマスクの世界。マスクを忘れていると、にらまれることがある。ところが、通っているプールでは誰もマスクをしていない。しているのは二名の監視員。インストラクターが透明のプラスチック・マスクを装着することもあるが、全員ではない。 

 「それ、効果あるん?」 

 「さぁ~?」 

 頼りない返事は気休めからなのか?

プールの水質 プールの水質については、厳重な衛生基準によって徹底管理されている。厚生労働省や文部科学省はそれぞれ消毒について基準を定めており(遊離残留塩素濃度は 0.4mg/L 以上)、プールでの感染(アデノウイルスやエンテロウイルス)を防止している。新型コロナウイルスもこれらの感染予防により不活化されると考えられる。 つまり、プールでは新型コロナウイルスの流行以前からウイルス感染の対策がきちんととられていたことになる。 
《東京都水泳協会》 HPより 
(筆者:注)塩素殺菌は疑問もあるが、コロナ禍の今では役に立っていることも確かだ。  


 一年ほど前、コロナが猛威をふるい始めたころから止めるメンバーが出てきた。仲が良くなり、気安く口をきけるご夫婦はずっと姿が見えない。休館時期もあったが、再開後は定例メンバーが戻ってきた。子供会員もよろこんではしゃいでいる。学校閉鎖期間中は相当ストレスがたまっていたことだろう。ガラス窓の外の通路に付き添いのお母さんが並んでいる。もちろん全員がマスク着用。 

女の子が多いクラスだ。小学校低学年だろう。 

 突然、“藤本麗子”の名前がよみがえった。小学二年生の同級生。私は今古希なので62年前の記憶。( あっ、ロリコンとちゃうで、誤解無きよう)

 井川遥の名前が出てこないことがある。あの夏目雅子の名前だって、ややもすると思い出すのに苦労する。ところが藤本麗子の名前は鮮明だ。記憶力が怪しくなっても古い記憶は奥底に貼りついていると言われるが、それは本当だ。“麗”の字は小学二年生ながら、何度も練習した。だが、顔はよく思い出せない。大人びた瓜実顔だったよう。

  庭の縁側に座って、生っているさくらんぼを一緒に食べた。甘酸っぱかった。”どこでもドア”を通って、あのさくらんぼを食べに行きたい。