あらばしり
こんにちは。
飲兵衛(淑女でありたい)あかりです。
4月ですね。
入社式、入学式、入園式を迎えられたみなさま、おめでとうございます!
お弁当作りが始まったママさん、パパさん
お疲れさまでございます!
新しい環境で、どきどき?わくわく?
ほどほどの気合いで、のほほ~んと慣れていきましょ♪
先日、「あらばしり」というシールが貼ってある日本酒を見かけまして
これ何のことかしら??と不思議に思いまして・・・
国際利き酒師の吉田綾子さんにお尋ねして参りました。
あかり:
「あらばしり」とは何のことですか?
綾子さん:
日本酒の原料を発酵させると、液体と固体が混ざった醪(もろみ)ができあがります。
この醪(もろみ)を搾った液体が日本酒で、残った固体が酒粕ですね。
お酒は搾って出てくるタイミングによって、名前がついているんです。
まず最初に出てくるお酒は、もろみの袋を積んだだけで自然に流れ出てくるお酒。
これを 「荒走り(あらばしり)」といいます。
なかなか強そうな名前でしょ?
文字通り!!少し荒々しくて、ガスを含んでいます。
華やかな香りとフレッシュさが特徴ですよ。
あかり:
あらばしり、漢字で書くと「荒走り」なんですね。
搾って出てくるタイミングによって、名前がついてるなんて!
繊細ですね。
お米もお酒も大切にしてきた日本人の心が・・・
なんか、じーんときます。
綾子さん:
お次は、上から軽い圧力をかけて搾り出てくるお酒。
「中取り」 または「中汲み」、「中垂れ」といいます。
搾りの中で、最もバランスがとれたおいしい部分ですよ。
お酒の品評会には、この「中取り」が出されることが多いですね。
あかり:
うーん、美味しそうです!!
そろそろ呑みたいお時間になってきました。
綾子さん:
そして最後は、強く圧力をかけて、 搾り出します。
「責め」、もしくは「押し切り」といいます。
アルコール度が高く、少し雑味が出ます。
単体で 売られるより、ブレンドされることが多いです。
通常市販されているお酒は、これら3種類がブレンドされていますが、
「荒走り」だけ、「中取り」だけ、「責め」だけを瓶詰めしたお酒も
販売されるようになりました。
飲み比べして、好みを見つけるのも楽しいと思いますよ。
それでは、ここで問題です!
あかり:
えっ!急ですね(笑)
綾子さん:
日本酒は清酒(せいしゅ)とも呼ばれますが、なぜだと思いますか?
あかり:
清らかな水で作られたから?です?
綾子さん:
むかしむかし
私たちも生まれていない頃・・・
お酒は、白くにごった濁酒(だくしゅ)が主流だったんです。
この濁酒に対し、「もろみ」を布などで濾したお酒が清酒、というわけです。
濾さずに、そのまま飲むのは「どぶろく」。
昔はどこのご家庭でも、どぶろくを造っていたそうです。
今は酒税法で禁止されています!
ちなみに、どぶろくは、専用の酒造免許を持っている酒蔵さんだけがつくれます。
全国に千何百ある酒蔵さんの中でも、どぶろくの製造免許を持っているところは、
数少ないのですよ。
あかり:
わぁ、知らないことがたくさんありました!
ご教示ありがとうございます♡
それでは、また!
今日も平和に一合か二合を!