「宇田川源流」 28年ぶりの完全試合!ロッテマリーンズの佐々木朗希投手の偉業
「宇田川源流」 28年ぶりの完全試合!ロッテマリーンズの佐々木朗希投手の偉業
このブログはどうしても政治や刑事ア、そして国際関係ばかりになってしまうので、なんとなく、硬い感じの内容になってしまうのであるが、私も音楽も好きであるし、スポーツも好きである。私とあったことのある人は、太ったからだと短い手足、そして大きな頭を見てくれると、まあ、とてもスポーツが好きというようには思ってくれないので、私がスポーツの話をすると、意外そうな顔をする人が少なくない。
でも、好きなものは好きなのである。それだけに、また好き勝手に語ることは十分にありうるのであり、まあ、非常にそのような話は楽しいのである。
私から考えると、野球というのは「投手(ピッチャー)」と「捕手(キャッチャー)」の二人隊「打者(バッター)」の心理戦であると思う。捕手は、当主の実力や持ち球、それまでの配給や、打者の得意不得意、また打つ気やどの他の状況(ランナーがいるとか、リードしているなど)の総合から、投手にサインを出し、そのサインに対して投手は自分の実力や、体の疲れ、それに、残りのイニング数から考えられる残しておかなければならないスタミナなどを考え、そのサインに対してどれくらいの力で投げるかということを考える。それに対して打者は、それらの投手と捕手の考えていることを読み、それに合わせてバットを振るということになる。
さて、それらの内容が人試合で27アウトを取るまで続けられる。もちろん、延長戦というのは、それで試合が決まらなかったときの内容である。27アウトというのは、当然に、打ち損じか三振ということになる。
打者が、かなり好成績を残しているといっても打率3割、つまり10回打席に立って3回日っと打てるかどうかということになるのだ。逆に言えば、打ち取るは7割。その内容をどのように考えるのか、または考えないのかということになるのだ。
私の時代には、「江夏の21球」などの話があり、またかなり様々な、現在で言えばレジェンドといわれる投手が多くいた。今解説者でおなじみの江川卓も怪物とわれたし、フォークボールといえば村田兆治なども有名であった。平成の怪物といわれる松坂大輔でもかすんで見えるような人々ばかりが投手としていたのだ。そのレジェンド級の人が出てきたというのが佐々木投手ではないか。
記録ずくめ完全試合の佐々木朗希は「大谷以上」 メジャー解説者が絶賛する根拠
球史にその名が刻まれた。ロッテの佐々木朗希投手(20)が10日のオリックス戦(ZOZOマリン)に先発し、1994年の槙原寛己(巨人)以来、史上16人目となる完全試合を達成した。内訳は三振19、内野ゴロ5、内野フライ1、外野フライ2。1試合19奪三振は日本タイ記録で、13者連続奪三振は64年ぶりとなるプロ野球記録となった。そんな怪物右腕を米国人記者はどう見たか。メジャー解説者からは「大谷以上」との声も上がった。
20歳5か月での完全試合達成は史上最年少。しかも、わずかプロ14試合目での偉業達成はMLBでも例のない最年少記録となった。加えてプロ野球記録の13者連続奪三振、プロ野球タイ記録となる1試合19奪三振など記録ずくめの一日となった。
最後の打者・杉本を3球連続フォークで空振り三振に仕留めた瞬間、控え目にセンター方向を向きガッツポーズを作った佐々木朗をナインが取り囲み、祝福のウオーターシャワー。お立ち台では「(完全試合は)正直あまり意識していなくて、打たれたらそれでいいかなと思って、最後まで松川を信じて投げました」と笑顔で歴史的な105球を振り返った。
井口監督も「朗希に尽きる。(完全試合は)いずれやると思っていた。ファウルを打たせてカウントを追い込む、1回から9回まで徹底してできた。モノ(が違うことは)は誰もが分かってる、フォアボールがなかったのも良かった」とご満悦でチームに勢いをつけるパーフェクトゲームを称賛した。
そして、この快挙はSNS時代らしくリアルタイムで海を越えた。ロサンゼルス・タイムズの名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者は自身のツイッターで連続13奪三振をマークした5回以降の経過を逐一ツイート。試合終了直後には「NPB史上28年ぶり16人目のパーフェクト達成投手になった」と速報を打った。
普段はドジャースを中心にエンゼルス・大谷翔平投手(27)もカバーしている同記者は、本紙の取材に「オオタニは打者としての動作が投手としてのものよりもなめらかだけれど、ササキの投手としての動作は打者・オオタニのものと同様に高い次元でなめらか。あのサイズ(1メートル90センチ、85キロ)の体を完璧に操っていて、そのパワーをナチュラルにボールに伝えている。(米国でも)エリートクラスのアスリートで、多くの球団スカウトが注目している」とコメント。
常時158キロ以上、最速164キロのストレートと148キロの高速フォークを自在に操るその再現性の高さと、何より大谷を上回る最大の武器である制球力を絶賛した。
近い将来、この怪物投手が大谷に続いて全米を席けんすることになるのか。この日の偉業により、メジャーの注目度がより高くなったことは間違いない。
2022年4月11日 5時15分 東スポWeb
https://news.livedoor.com/article/detail/21982363/
さて、完全試合、つまりランナーを一人も出さないで、27人で野球を追えることをしたのは日本では15人、16人目が佐々木投手である。
1950年の巨人の藤本英雄、
1955年の近鉄(現在の楽天といえるかどうか?)武智文雄、
1956年国鉄(現在のヤクルト)の宮地惟友、
1957年の国鉄の金田正一、
1958年の西鉄(現在の西武)西村貞朗、
1960年大洋(現在のDeNE)の島田源太郎、
1961年の国鉄の森滝義巳、
1966年の大洋の佐々木吉郎、
1966年の西鉄の田中勉
1968年の広島の外木場義郎
1970年の近鉄の佐々木宏一郎
1971年の東映(現在の日本ハム)の高橋善正
1973年のロッテの八木沢荘六
1978年の阪急(現在のオリックス)の今井雄太郎
そして私も覚えている1994年巨人の槙原寛己である。
昔は、野球の球もあまり飛ばなかったし、バットなどもあまり技術的によろしくなかった。何よりも、技術は少なかったのであるから、やりやすかったのかもしれない。バントなどの戦略やデータなどの活用により、徐々に少なくなってきてしまい、そのことから、完全試合などは基本的にはなくなったのかもしれないというように思っていた。まさかこの現代、令和の時代に完全試合が見ることができるなど、全く思っていなかったのである。
それも13連続奪三振(新記録)付き、1試合19奪三振はタイ記録。いや、なかなかすごい。
はっきり言って、今の野球選手は「球をよく見て打て」などと指導受けるが、見ていては打つことができない160キロのストレートに150キロ台のフォークがあればとても打てるようなものではない。
また、その投球を受ける松川捕手がすごい。市立和歌山高校からのドラフト一位選手で、高卒でありながら正捕手の座を勝ち取った。それだけに、リードの内容なども読まれることなく、かなりうまくやったのではないか。そのように考えれば、バッテリーで38歳の完全試合などはほとんどないのではないか。
完全試合にはエラーなどもないという、運も必要である。その運も見越した内容を見ても、アメリカのメジャーは欲しがるであろう。しかし、なんとか日本で活躍してもらいたいのもファン心理であろう。しかし、これで名勝負がたくさん出てくることは間違いがない。今回も、今井雄太郎投手の時の意趣返しで、今度はロッテが旧半球のオリックスを完全試合している。そして、昨年の首位打者の吉田正尚選手などを三振に取っているのであるから、かなりの名勝負が期待できる。
ウクライナで戦争があり、またコロナなど暗い話題の中に、たまにはこのような明るい話題があってもよいのではないか。アメリカで活躍する大谷選手も含め野球は面白いのである。