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普通紙の染色①

2022.04.12 08:04

和紙が染まることは良く知られていますが、普通紙(洋紙)も簡単に染められたら嬉しいですよね。 

 

染められるとすれば、どのようにすれば簡単にキレイに染まるのか、試してみました。   

ベストフィックスが紙の染色に効果を発揮するのかを調べました。


 初めに、「紙をベストフィックス溶液に浸けておくのと浸けていないのとで染まり方に差はあるのか?」「フィックス溶液に浸けておく時間で染まり方に差が出るのか?」 について調べました。


 これについては、そもそも紙をフィックス溶液に浸けた場合、一枚ずつ取り出すのは至難の業だということがわかりました。 

紙は濡らすと非常に破れやすくなるので、良い方法ではないということです。


 取り出す際に破れたのもありましたが、せっかくなので続けて検証はしました。 

自然乾燥させた後、細かく折りたたんで3倍に薄めた染色液に紙の端を浸けてみました。すると、フィックス溶液に浸けた紙は浸けた時間に関係なく、瞬時に染色液が滲んで広がりました。 

 

フィックス処理していないそのままの紙は、染色液に浸けた部分の液に直接浸かった部分のみが染まりました。(布地のように、内側の部分は染まりません)

 当然ですが・・・・・ 

つまり、フィックス溶液に浸けた紙も、そのままの紙もきれいな模様には染まらないということです。 


 その他にも、折りたたんでからフィックス溶液に一部を浸けて乾燥させ、その後、染色液に浸ける方法などをいろいろ試してみましたが、結局、フィックス溶液も直接浸かった部分しか効果はありませんし、染色液も浸かった面だけしか染まらないという結果は変わらないので、特別な進展はありませんでした。


 話は変わりますが、東日本大震災で津波に合った図書館の郷土史などの修復(泥に浸かって乾燥してくっついた状態のものを一年後に清水で洗い、一枚ずつにバラしてから和紙で張り合わせて元の状態に戻すという)作業をされたというのをテレビで見て、大変感動しました。 


 繊細で骨の折れる根気のいる作業を黙々とこなして、大切な記録を後の世に残していくことができるのは、本当に素晴らしいことだと感じました。


 横道にそれましたが、普通紙の染色については、もっと単純な方法で考えるのが近道かもしれません。


 例えば、染料を絵の具のように用いて紙に色を付ける方法とか・・・・・・

 染料は乾いても絵の具のようにゴワゴワにならないので、薄い紙には向くかもしれません。