ドウダンツツジ(満天星)
https://narublo.com/enkianthus-perulatus/ 【とは?名前の由来や満天星になった理由】より
ドウダンツツジは暖かい地域に自生する樹木です。
春には小さな白い花、秋には紅葉という美しい姿を見せてくれます。
ここでは、ドウダンツツジのことについて、植生、名前の由来などを書いていきます。
ドウダンツツジとは?
ドウダンツツジは落葉広葉樹で、国内でも比較的暖かい地域に自生しています。自生はしているのですが、私達が普段見かけるのは植樹されている木ですね。とてもよく見かける木ですので、名前は知らずとも見たことはある方も多いかと思います。
とくに春の小さな可愛らしい花をつける季節、秋の紅葉の季節は見応え充分です。
開花時期 4月から5月上旬 花の形状 直径5ミリ弱の鐘状 紅葉の時期 11月頃
高さ 3m程度まで
ドウダンツツジの紅葉
ドウダンツツジは春の可愛い花も時期も素敵なのですが、秋の燃え上がるような紅葉も素晴らしいです。
この写真は、兵庫県豊岡市にある安国寺のドウダンツツジですが、若干薄く映ってますね。実際に見るとカエデなどにも負けないくらいの紅です。
ドウダンツツジの名前と漢字の由来
ドウダンツツジは 灯台躑躅(つつじ) 満天星 このように漢字で書くことができます。
ここでは、この感じの由来について書いていきます。
「結び灯籠」と枝ぶりが似ているので名前の由来になった
ドウダンツツジの名前の由来は結び灯台という説もある
ドウダンツツジの名前の由来として、この絵のような「結び灯台」の灯台(とうだい)から付けられたという説があります。※燈台という文字が当てられることもあります。
ドウダンツツジの枝は1箇所から複数に枝分かれすることが特徴なのですが、この様子がちょうど結び灯台の結び目から出ている棒のように見えます。
ドウダンツツジの枝の出方が結び灯台のようです いかがでしょうか。
私が知っている限りなのですが、樹木の枝というのは幹から枝が出る場所はランダムもしくは交互になっています。ですが、このドウダンツツジでは同じ場所から枝が出ているのがわかると思います。
余談ですが、結び灯台の絵は私が万年筆で書きました…。下手な絵でスミマセン。
ドウダンツツジが「満天星」になった伝説
ドウダンツツジを漢字で書くと灯台躑躅(つつじ)満天星 この2つがパソコンで文字入力する時の変換候補として出てきます。灯台躑躅は前項の説明通りなのですが、「満天星」と変換されるのは何故でしょうか。
これは中国の伝説から来ています。
ドウダンツツジが満天星になった伝説
「道教の神である太上老君がお住いになられた仙宮で薬を練られていた時のこと、傍らに置いていた玉盤に入れた霊水を誤ってこぼされてしまいました。
この水が、飛び散った先にあったドウダンツツジに降りかかり、水が枝に集まって壺状の珠になり、満天の星のように輝いて見えた」
という中国の伝説から、ドウダンツツジが満天星と言われるようになったのでした。
この写真のように、ドウダンツツジの花はスズランの花をきゅっと絞ったような、大きさはちょうどエリカのような小さな可愛い花です。
この花が樹木を覆うように咲くのですから、本当に満天の星のように見えます。
ドウダンツツジまとめ
ドウダンツツジは春夏秋とそれぞれの季節で違った姿を見せてくれる楽しい植物でした。
各地に名所がありますので、是非お出かけ下さい!
https://textview.jp/post/hobby/28831 【「満点星」の異名をとるドウダンツツジ】より
4月中旬ごろから下旬にかけて、白い花をほころばせるドウダンツツジ。切り詰めなければ、下の写真のように樹高が3mほどにもなる。撮影:上林徳寛
満天の星にもたとえられる無数の開花、目にも鮮やかな美しい紅葉。昔から親しまれ、四季折々に街角や庭先を彩ってきたドウダンツツジの魅力を見直してみませんか? 園芸研究家の小笠原 誓(おがさわら・せい)さんに、その特徴と魅力をうかがいました。
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日本原産で、暑さ寒さにも強く丈夫で育てやすいドウダンツツジ。春に壺形の白い花をたくさんつけ、秋には葉が真っ赤に紅葉します。細かい枝を無数に広げ、刈り込みに強いため、生け垣やトピアリーなど用途が広いことも特徴です。
春から初夏のみずみずしい青葉や、秋の鮮やかな紅葉は、生け花の花材としても欠かせません。リズム感のある枝と葉が季節を感じさせてくれます。
最近広がりつつある楽しみ方の一つは、鉢でコンパクトに育てるというもの。5〜6号鉢で小株を維持するのもおもしろいですが、その一方で10号鉢以上の大きな鉢に植えて大木に仕立て、家庭のシンボルツリーにするのも楽しいものです。
無数の白い花に「満点星」の異名も。ドウダンツツジはこんな植物です
ドウダンツツジは、4月中旬〜5月にスズランの花に似たかわいらしい壺形の花を下向きにつけます。開花期は約2週間です。節から車輪状に伸びる枝のようすが、大昔に明かりをとるために用いられた「結び燈台」の足に似ていることから「燈台躑躅(とうだいつつじ)」。このトウダイがドウダンに変じたという説もあります。暖地でも美しく色づくため、秋の紅葉も愛されています。
日本でよく育てられているものは、まず白い花の咲くドウダンツツジ。春に出た若い葉の下に花径8mmほどの花をつけます。道教の神である太上老君が霊薬をつくるときにこぼした霊水が地上に降り注ぎ、まるで満天の星のように輝いたという中国の伝説から、別名「満天星」とも呼ばれています。
このほか薄紅色に暗紅色の筋が入って更紗(さらさ)模様に見えるサラサドウダンやその変種のベニサラサドウダンもよく見られます。シロドウダンとその赤花品種のベニドウダンは、花弁の縁に不規則な細かい切れ込みが入るのが特徴です。中国原産で常緑性のホンコンドウダンは、最近では「ピンクシャンデリア」という名前で出回っています。
■『NHK趣味の園芸』2017年5月号より
http://kasinhu.blog.jp/archives/cat_323758.html 【どうだんつつじ(満天星・灯台躑躅)】より
どうだんつつじ(満天星・灯台躑躅)学名 エンキアンツス
ツツジ科 落葉低木 高さ:1~3m 花:4~5月
由来 ドウダンは灯台の転訛。枝の分かれ方が、3本の木を縄などで結び合わせ、
上下を拡げて油皿をのせる、結び灯台の脚に似ているところから。
学名はギリシャ語の妊娠+花の合成語。
漢名は満天星。昔々中国で、玉盤の冷水を誤ってこの枝にこぼしてしまい
ました。すると、玉となって輝き満天の星のように見えたから。
特徴 本州の静岡以南、四国、九州の山地に自生。
庭木、生け垣にも用いられる。
葉とほぼ同時に、白いつぼ状の花を垂らす。
秋の紅葉も鮮やかです。
サラサドウダン、ベニドウダンなど花色が鮮やかな種類もある。
BlogPaint
葉よりちょっとだけ早く、花が咲き出します。
春の季語
触れてみてどうだんの花かたきかな 星野立子
満天星に突抜けてある木曾の空 波多野爽波
満天星や歩み初む子に守り鈴 三沢今代
雲ひくし満天星に雨よほそく降れ 水原秋桜子