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元広告代理店マンが世界No.1レストランを作るまで

ミシュラン

2017.12.10 07:26

NYに来て、来月で一年が経とうとしている。

まあ毎日がバタバタで、日々反省を繰り返すうちに季節が一周し、今日朝起きたら外は一面雪が積もっていた。以前マンハッタンに雪が降った時は、まだお店はオープンしてなくて、シェフ達と一緒にハーレムのアパートに住み、一年後を想像したりしていたと思う。

色々あったから、思い出すだけ書いていこう。

MIFUNE New Yorkの地下にある鮨屋「sushi AMANE」が、2018年のミシュラン ニューヨークで一つ星を獲得したと電話があった。10月30日。「ミシュランガイドです。スシ アマネですか?おめでとうございます。ワン スターです」「え?はい。ありがとうございます」「さっそくですが、今夜授賞式があるので、出てください」「今夜ですか!? ちなみに、いつお店に来られたのですか? 」

完全に愚問だけど聞いてみた。

「いつかは言えないのだけど、何度か行きましたよ」「そうですか。ところで同じ場所にMIFUNEというレストランがあるのですが、こちらはどうでしょう?」 

そんなやりとりを電話でした。正直この時はまだ半信半疑で、というのも、お店がオープンしてから毎日のように「ガス会社だけど、今すぐ$1000ドル払わないとガスが止まる」とかいう詐欺電話がかかって来ていたので、そっちのジャンルじゃないかという想いもあったけど、どうやら本当のようなのでシェフと急いで支度をし、授賞式に出席した。

NY中の名だたるレストランの関係者やシェフ達の前で「sushi AMANE」がアナウンスされた時は素直に嬉しかったけど、オープンしてわずか三ヶ月での受賞で、これがゴールじゃない事は皆わかっていたし、自分に限って言えば、努力の末に勝ち得たひとつ星という気持ちではなかった。あくまでも期待を超えていったシェフの実力と現場スタッフによるものだ。ただこの貴重な経験が出来たのは、自分がそこにいたからで、進むべき道が間違っていないことも再認識できた。一年は早い。今年は授賞式のみで、その後に行われたパーティには参加できなかった。初受賞者は呼ばれないのか、その辺のシステムがよく分からないけど、来年は皆で出席して、ワインをがぶ飲みしてやるぜ。