「花いっぱいになあれ」松谷みよ子 作 司修 絵 Matsutani Miyoko Tukasa Osamu
2015.11.26 10:45
松谷みよ子さんと司修さんの共作というとやはり「ふたりのイーダ」「私のアンネ=フランク」などの直樹とゆう子の物語がまず思い浮かびますが、他にも多くの素晴らしい作品を二人で残しており、この「花いっぱいになあれ」もその絵本のうちの一つです。
学校の子供たちが風船に種をつけ、それを飛ばすのですが、そのうちの一つがたまたま山の子ぎつねのところへやって来ました。その赤い風船を、花だと思って子ぎつねのコンは水をやって、、、。
大きな展開や、教訓めいた話があるわけではなく、ゆったりした語り口で語られる優しく温かい松谷さんのお話と、明るい色を中心に使った(司修さんの絵では珍しいですかね)司修さんの絵が読んでいると静かに胸に染みていきます。心が休まるような、優しい絵本です。
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