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アルバム「FANTASIAS」解説

2022.04.13 13:04

まず初めに、この度は「FANTASIAS」と出会って頂きまして本当にありがとうございます。

そしてSNS、DM、YouTubeのコメントと、ご感想まで頂き大変感謝しております。

綺麗事抜きに本当にそれこそが継続の原動力です。

今回、前々から今作もセルフレビューを書いてくれとDMを頂いていたので、

面倒に思いつつも(おいw)書いてみることにしました笑

FANTASIASアルバム全体として

PAX JAPONICA GROOVEとしてかれこれ200曲以上のオリジナル作品をリリースしてきました。

直近数年は、いわゆる”流行りの病”(笑)の時期と被ってしまいましたが、気になっていた海外進出にチャレンジした時期でありました。

その経験を踏まえて、そして同時にそれを捨てて、改めてこれまでのリスナーの方とより深いコミュニケーション、すなわち共感し合えるような作品を作ることを今作のテーマに掲げました。

楽曲と同時に、アルバムタイトル及びジャケットについても、そのコンセプトが明確に伝わることを目指しました。


Overture

いつもタイトルは曲全体のメッセージを集約させつつ想像の余地を残したものを心がけています。

Overture=序章は、ズバリ「近代日本のスタート」。近代化という名の「坂の上の雲」をガチで目指した近代日本のイメージです。(楽曲自体にも日本的な雰囲気も感じて頂けたら嬉しいです。)

ですのでジャンルは異なりますが、現代日本を皮肉った「Wobble Tokyo」と真逆のメッセージです。

今の我々にとっての「坂の上の雲」とは何でしょうか。

それは一人一人にとっては異なるものかもしれませんが、たとえ「まことに小さな国」であったアジアの小国であっても、夢とプライド、そして強いマインドを持った彼らのようにどんな状況にも絶対に諦めず立ち向かう気概を持ちたい。そんなイメージの曲です。

With Me

ボーカルは、Noah Barlassさん。めちゃくちゃ上手い!この動画を見てDMしてみたのですが、まさかの快諾を頂きとても楽しいセッションでした。

いつものように自分の仮歌を送ったのですが完全に化けました笑

そしてそのインスピレーションからアレンジもゼロからやり直しました。

ちなみに平歌部分は、昔クロスオーバーハウスなんて言われたジャンルの雰囲気の懐かしい感じを演出してみました。


Fantasia

タイトル曲ということもあり、いつも以上にキラキラさせようと試みました!

煌びやかに、でも自分としては硬派に嫌味なく。

あと、わかりやすくサビがきたあとに更にもう一つサビがきて、更にまた畳み掛けるような展開が好きなのですが、こういうのって性格だなと思います笑

Perfect

THEピアノハウス。少なくとも何かひとつは新しい挑戦を取り入れたいということで、リズムの刻み方とコード進行を手癖でないものにしました。

なので今弾いて!と言われたら、パッと弾けないと思われます笑

(というか自分の曲はほぼ覚えてないのでどれもすぐは弾けないです苦笑 ライブ大変やったな。。。)

Friendzoned

ボーカルは何気に久々のchi4ちゃん。


ラストのコーラスは丸々chi4ちゃんが作ってくれてとてもいい感じなりました!(ありがとう!)

“あなたはもう私の世界ではない

私たちは別れてあなたはあなたの大事な人のために進むべきだし

私にはあなたではない愛する人がいる

でも、また電話しても大丈夫そ?”

という歌詞です笑  気を付けましょう。え?w

Everlasting Love

こちらもボーカルはchi4ちゃん!「Pianorium」というアルバムの「Ever after」という曲に続きウエディングソングということでシンプルなラブソングかと思いきや、実は主人公はFriendzonedと同じで、この2曲は繋がっています。”Everlasting Love”とは一体?笑


Inscape

そんなボーカル曲から今度はインストが続きます。

日本語では「心象風景」という意味でこのタイトルにしました。

諸々の情勢で、内省的な時間が増えた方も少なくなかったのではないでしょうか。

内に向きがちなときって誰しもあるかもしれませんが、それが永遠に続くことはないわけで、

そういう時期があるからからこそ、外へ向くときに力が生まれる。

「幸せ」とはそのビフォアアフターの「差分」だと思っています。

Reminisce

Reminisce(レミニス) 「思い出す」※自動詞

覚え方:(レミちゃんという子がいて)さっきこれを”レミにす”ると決めた事を思い出す(笑)

大好きな映画のひとつに「ニューシネマパラダイス」があるのですが(あと「男はつらいよ」笑)、ノスタルジー系が大好きです。(昭和脳です笑)

この曲が、それぞれのノスタルジーを思わせるような楽曲になればとても嬉しいです。

Whispering Life

”人生で大切なことは小さな声でささやかれる。”

過剰に言葉に依存させがちな現代と真逆な印象ですが、その感覚は忘れてはならないと思っています。

また「幸せ」とは「なるものではなく気づくもの」といいますが、「Insacape」で書いたように、それは「差分」だとも思っています。

空腹時の食事はとても幸せですが、満腹のときはそうではない。(吐くわw)


人間はプラマイゼロ、分母が増えたら分子も増えるため、約分するとみんな結局同じ値。

(実際お金がなくても子供の頃は楽しく遊べたはず。)


そのため、人はどんどん「刺激」を求めることになりますが、そこには「慣れや飽き」がつきものです。そしてそれはスパイラルに。


”ポジティブる”必要も、ネガティブにやさぐれることもなく、常に陰と陽、その両軸があるからこそ、その差分に「幸せ」を「感じられる」のではないでしょうか。

「あなたの毎日は(辛い事がある分)素晴らしいものになっていくよ」

という歌詞です。

Beautiful Blossom

いつかtwitterに投稿しましたが、ちょうど選挙の時期だったので(あと鬼滅をやってた時期)、我が国で初めて民衆運動により内閣をひっくり返した大正政変、大正デモクラシーなどを連想して、華やかで自由に満ちた大正時代をイメージして作ってみました。

ですのでうっすら大正琴を入れたり、西洋の影響ということでヨーロッパの国のアコーディオン奏者に演奏をお願いしてみました。

しかしそんな時代もつかぬ間、昭和に入りその後の展開は周知の通りです。

美しくも儚い「美しい桜」に喩えてタイトルにしてみました。

Journey Of Sound

タイトル通り、まさに「音の旅」といった雰囲気になるよう、どこまでも続いていくような空間の広がりを意識しました。実は聴こえてる以上にめちゃくちゃ沢山の空間を作る為のギターが入っています。



以上です!

曲を作ってるときというのは本当に夢中で、まさに夢の中という感じなので正直あんまり覚えておりません笑

そしてリリースする時点ともなると、あまりに聴き過ぎて本当にもう聴きたくない!という状態なのでどんな曲だったかも忘れがちです苦笑

そして同時にもう次のことを考えてたくなってしまいます。

もちろんそうはいっても、今は全く何もアイデアが浮かばないのですが、きっとまたリスナーの方に喜んで頂けるものを作れるよう頑張りたいと思っています。そしてそう思わせて頂けることに感謝しております。

それまで是非、本作「FANTASIAS」を宜しくお願い致します!!もちろん過去作品も!笑

最後までお読み頂きありがとうございました。(大しておもろくなくてスミマセン苦笑)