症状はありがたい
相談会を受けていただく前に『症状はありがたい』というDVDやYOUTUBEをみていただきます。
西洋医学が普通の現代の世の中では、症状というのは、悪いものであるという考えがあり、身体の症状にたいして、不安になったり、それを薬で抑えようとしてしまうことがあるからです。
それが、良くないというわけではありません。
ただ、頭ごなしに、症状を悪いもの。よくないものと捉えるのではなく、疑問を持ち、その症状を冷静に判断してもらうため、症状やホメオパシーの考え方について先に知ってもらう必要があるとかんがえているためです。
症状についての考え方
症状というのは、本当にありがたいもので、身体のバランスが崩れていることを教えてくれたり、ウィルスが入ってきたときに熱を出すことでそれを退治してくれたりもしています。そのように、身体がその人らしくいるために出す、いつもと違う不調が「症状」です。
なので、身体の正常な反応であり、ありがたいものでもあります。
風邪を引いた時、咳が出ます。
「それはなぜ出ていると思いますか？」
ほとんどの方が、あまり考えたことがないと思います。
きっと、風邪をひいたのだと思って、明日の仕事中に出たら嫌だとか、誰かにうつすと悪いと思い、理由も考えずに、症状を止めたいと思う方が多いと思います。
「なぜ、風邪をひいたとおもいますか？」
これに対しては、寒かったからとか、忙しかったからとか、自分が悪かっただろうことを考えると思います。失敗の結果が風邪である。
そう思い、それを止めなくてはいけないと考える方が多いです。
だけど、実際は、全く逆なのです。
咳が出る理由は、はっきりとありますし、風邪をひいた理由はむしろわかりずらいです。ただ、自分が悪かったのではなく、正しかったから風邪を引いたのは確かなのです。
咳が出るのには様々理由があります。
たとえば、排出の場合。
仕事で言いたいことがあるけど言えない。ストレスの影響もあるかもしれません。ぐっと我慢したストレスを咳で外に出す。その身体のバランスを守るためにやっていることもあります。寒さというストレスの場合もあるとおもいます。
どの場合にせよ、症状は、自分ではこのままでは抱えきれない問題を外に知らせる為あるいは、対応するために出ているものです。
身体は、正しいことをしているのです。
この考えの素晴らしい点は、
自分を信じる自信につながる点です。
意識と無意識という言葉があります。
意識は氷山の一角で無意識の部分が大半を占めていると言われています。それなのに、意識できる部分ばかりを意識して、（当たり前なのですが）無意識の部分をきにもしません。
実際、その無意識と言っている部分の一つに、今回のような身体の症状があります。
意識と違って身体は間違えません。身体に出ている症状こそ信用するべきです。
風邪を引いた時、自分が間違えたのではなく、身体の正常な反応であると知ることは、自分を信じることにつながります。
症状の声を聴く
もちろんだからと言って、症状を放っておけばいいのではないです。
その声を聴くことが大切です。
いままで、症状について意識されていない方は、症状についてわからないという方も多いです。また自分で、自分を認識するというのは、難しく、わかりにくくもあります。
そのためのホメオパシーなのだと思います。
その人に一番似ている物質を選ぶということは、その人自身がどんな人であるのかその人に知ってもらうことでもあります。
相談会を受けていただく中で、それほど症状が大きく出ずによくなっていく方もいますが、様々な症状が出ることもあります。
過去の症状や風邪のような症状など、その意味をしっかり、一つ一つ理解して進むことが、自分を知ることになります。そしてそれを重ねることで、いままで知らなかった自分の一面を知ることにもなり、自分らしく生きるということにつながっていきます。
他のページにも書きましたが、
ホメオパシーでは、症状を無くすということを目的とはしていません。
自分と似たレメディを摂ることにより、自分で自分のことを知る。
人は、自分らしく生きられている時一番エネルギーの流れがスムーズです。
そのようなエネルギーの流れがスムーズな状態になることで結果として、症状がよくなるということなのです。
ホメオパシーでできることはその人がその人らしく生きる手助けです。
そしてそれは、身体に出ている症状がヒントを与えてくれるのです。
症状は本当にありがたいです。
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