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13th hour garden

The little birds in the green woods #12 (「はみだしっ子」です)

2017.12.11 14:08


 アパートでグレアムたちの帰りを待つサーニンとマックスのところへ病院からアンジーが電話を掛けてきたとき、すでに日はすっかり暮れて夜になっていた。

「え!グレアムが?」

「・・・今、先生の診察を待ってるところだ。オレは今夜はアパートへ帰れないけど、お前らだけでも大丈夫か?」

 電話を取ったサーニンは受話器の向こうでアンジーが強張った口調で言うのを聞いた。

「ボクもそっちへ行くよ!どこの病院なの?」

 アンジーから病院への道順を聞き受話器を置いて振り返ると、マックスが今にも泣き出しそうな顔をしてすぐ後ろに立っていた。

「グレアムどうしたの・・・?」

「バイト先で倒れたんだ。オレは今から病院へ行くけど、お前も一緒にくるか?」

「グレアム、病気なの・・・?」

 サーニンの言葉を聞くと、マックスの大きな瞳にみるみる涙が盛り上がった。

「泣くなよ!」

 サーニンに怒鳴られてマックスはびくりと身体を震わせた。

「泣くなよ。まだ病気と決まったわけじゃないんだから」

「泣いてなんかいないもン!」

 両眼の端に大粒の涙を溜めたまま、マックスは精一杯強がってみせた。そんなマックスにうなずいてみせると、サーニンは出口のドアへと向かった。

「行くぞ!」

 一声掛け、サーニンはドアの向こうの夜の闇の中へ駆け出した。