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kojinkai

分数を捌く力。

2017.12.11 16:31

算数の能力を測定するときの指標になるもののうち

一つは分数を捌ききる力だと思っている。


これは単に計算ができるできないの話でなく、

1/2の1/3が1/6であると量感覚として分かるとか、

0.75が3/4の大きさだと量感覚として分かるとか、

4から見れば7は7/4倍であると量感覚として分かるとか、

そういったとても算数的な感覚の話だ。


意外とこういう小さなことが小学生の

感覚の中で上手くいっていないことが多い。


割合が苦手だっていうのは、まさに

分数感覚が欠如しているのと同義だ。

分母と分子の意味が正確に分かっていない。


文章の一言一句から謎の計算法則を編み出して

応用問題に対応できないケースも後を絶たない。

易しいテストをかいくぐったところで、

本質を見抜かれるのが入試だ。


この”量感覚”をどう掴ませるかが、5年から

6年1学期の過渡期においての重要事項の一つ。

分数は、そろばんのようには計算できない。

分数を一定の量や割合として考えられるような

頭を持てるようになって初めて

難関な文章題を解決していける手立てを

講じられるようになってくる。


分数を本当の意味で理解させるのは、

割と手のかかることだ。

計算さえおぼつかない小学生だって

結構いると思うから。