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劣等感を教える

2022.04.15 02:22

妊娠するところまでは良かった。でもいざ赤ちゃんが生まれてお世話が始まったら、うまく立ち回れないことばかりで自分に衝撃を受けました。

何でこんなに泣くのか。

何で他の子みたいにご機嫌に遊んでくれないのか。

何で他人に抱かれてくれないのか。

やっとの思いでお昼寝してくれたのに、インターフォンがなって起きちゃって「もぅなんで・・・」って涙が止まらなくなったこともある。


おでかけしようって誘われても

誰とも出かけなかった。

お昼寝や離乳食の時間を崩したら、ぐずったりややこしくなると思ってたから。


外の世界がうらやましかった。

「いいなぁ外でもねんねしてくれる子」

「いいなぁ外食」

「いいなぁベビーカーでおでかけ」

「いいなぁ雨の日なのに人と会えて楽しそう」


「うらやましい」気持ちは「劣等感」へと繋がっていきました。

この子はできない・・・




更に私は高齢出産だったので、なんとなく誰かとツルむというよりもひとりで行動したかった。

それも負のループだったと後々気づきます。


こんなに生まれて間もない1年すら生きていない子に

「うちの子はできない」って劣等感を考えてしまっていました。

本当は自分自身の勇気が出なかっただけなのに・・・

「この子はできない」ではなく「わたしはできない」だった。



今、大田区を中心に生後1ヶ月からの産後講座や児童館の会社を経営し始めて、

「Pepに通ってなかったら私はどうなっていたのか!」

と思ってしまいますと言ってくださる生徒さん(産後ママ)にたくさん通っていただいています。


「あーーーーー!たのしい!」って毎日1回は思える

「あーーーすっきりしたぁ!」って週に1回は思える

そんなマインドで生後1年以内のママが生活してくれるようになることがとても嬉しいです。


時間が過ぎれば、ほとんどのママが、「あの時は苦しかったなぁ」って思えるんです。

でも、いままさに一歩踏み出す勇気ができないことを私も経験して知っています。


”運動”というのは痩せたい、健康を保ちたいなどの目的があると思うんですが、
”産後運動”は少し違った効果があるんです。


そもそも産後は妊娠する前とのホルモンバランスとも全く違い、体の状態はもちろん変わりますが、心の状態も変わります。

昨日、大田区のグループ型産後ケアのお仕事で2、3ヶ月の赤ちゃんを連れたママ16名ほどにお会いしましたが、「生まれてから、記憶力というか、人の言っていることを覚えていられなかったり思い出そうとすると混乱するんです」とおっしゃっている産後ママとお話しました。


とても分かりやすい産後の感覚だなと思いました。

それに気づけたことで、楽になれる方法に繋げていける。

そしてそれは「私できない」から、「できるようになった」に自信を持った育児の感覚に変わっていけるんです。



産後運動の効果

産後の運動は赤ちゃんが隣に居ながら行っていかなくてはならないので、

ママの精神的にはちょっときつい部分も最初はあるのですが、

身体をリカバリーすることで運動不足で凝っている部分がほぐれることは基より、

目に見えないホルモンの状態や、血流が良くなることで頭がすっきりしていく感覚になります。

さらに、どんどん重くなる赤ちゃんのお世話での腱鞘炎や、乳腺炎などの予防に繋がり、

何と言っても、赤ちゃんへの良い効果がいっぱいあるんです。




「赤ちゃん連れのおでかけ」は良いこと尽くし。
でも、Pepでは赤ちゃんのお稽古をしていません。


その理由はひとつ。

「比べてしまうから」です。


産後ママの心がリカバリーされていない状態で赤ちゃんのためのお稽古を始めると、

そういう状態になりやすいのです。


もちろん「うちの子が出来たら嬉しい」です。

それは優越感という自己肯定感を育みます。でもそれは多くの場合「ママの優越感」。


Pepでベビマや、産後エクササイズなどのレッスンを毎日のようにやっている理由は、

「比べない生き方」をママになってからしてほしいなと思うからです。

ひとり遊びや、お利口さんにねんねなんてしてくれなくたっていい。

習いに来ているはずが、授乳して抱っこして終わった・・・・それでもいい。


出かけて人がいる場所に行くことで”運動”になり

他人の話を聞く時間があることで”心を解放”し

家族意外と笑う時間で赤ちゃんから見たママが「楽しそう」という気持ちを伝え

この先1週間が、この先1ヶ月が、この先3ヶ月に

劣等感を感じない練習に繋がって行く。




出かけることがきついと感じていた私の産後は、

今となっては、出かけなかった産後がきつかったのだと知りました。

泣いてばかりで他の人に抱っこなんてされなかった私の長女も来週9歳です。


経験しているからこそ、産後1年のママの気持ちと身体が楽になることが、

子どもにとってもポジディブマインドに生きることに繋げてあげることができるのだと思います。


乗り越える力を育てよう

ママ自身も子どもにも


講座やイベントは対面/オンラインで開催しています。 

 大森教室:東京都品川区南大井6-16-10 

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