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yoyo

ちむどんどん

2022.04.15 13:49


ちむどんどん第一週目観終える。もともと沖縄が好きなのもあり楽しく視聴する(しかし本島は行ったことがない)。


沖縄語で繰り広げられるわちゃわちゃと家族の置かれた環境の厳しさの落差。明暗でいうと暗の方に視線が注がれている印象を受ける。

それは生活の厳しさを家族の絆や地域の温かさでごまかそうとしていないからかなと思う。家族の絆は生きる支えになる。近所同士の助け合いも救いになる。共同体に支えられた売店も上手く機能している。けれどもそれはそれなのだ。家計を支える者がいなければ家庭は成り立たない。サトウキビを刈っても出稼ぎしても残る借金。自助共助が上手くいっているからこそ、登場人物の心が豊かだからこそ、それでも拭えない経済的な貧しさが浮き彫りになる。


子どもたちの笑顔溢れる食卓の賑やかさと、大人たちが険しい顔でトウキビを刈るシーンのザクザクという音のほか聞こえない静けさの対比。美味しいご飯が待っている!とサトウキビ畑を駆け抜けて家へ帰る暢子たちのシーンで幕を開けた第一話。ご飯、つまり家計を支えるために倒れてしまった父親の元へ駆けつけようと同じくサトウキビ畑を駆け抜けて家へ帰る暢子たちのシーンで幕を閉じた第五話。この落差に第一週から涙してしまう。この落差の背景には変わらず輝いているサトウキビ畑があってそれが余計に胸に迫る。オープニングをここに重ねたのもまた泣ける。


お父さん序盤から格言めいたことめっちゃ言うやんと思っていたらこの展開。そしてやはり沖縄の民謡いいなあと思う。沖縄そばもゆしどうふも食べたい。懐かしくなって、石垣島のガラス工房で怒られながら作った琉球ガラスのグラスを出してお酒を飲む。友人からもらったさんぴん茶があったはずなので明日沸かそうと思う。さんぴん茶のあう季節になってきた。