② 歴史ある建物に光をあてる・・・例えば「赤レンガ倉庫」 過去と未来が調和した景観のシンボル的存在の一つが、独断ではあるが間違いなく、過去・歴史遺産としての「赤レンガ倉庫」であり、未来・創造的発展のシンボル「ランドマークタワー」や「横浜ベイブリッジ」であろう。 海側から眺めたみなとみらいエリアの美しい景観は、朝夜を問わず人々を魅了してやまないものとなっている。街全体に「過去・現在・未来の時間軸」が存在し、街の物語を積み重ねていっていると言ったら、大袈裟であろうか。
③ 文化・芸術の実験などによる創造都市・YOKOHAMAの高みを、市民とともにさらに磨きめざしていってほしい 「都市が踊りだす」をコンセプトに、「Dance Base Yokohama」=「DaBY」の存在を知った。複合芸術であるダンスの発展のため、振付家やダンサーといったアーティストのみならず、音楽家、美術作家、映像作家、照明デザイナー、音響デザイナー、またプロデューサーやプロダクションスタッフ、批評家、研究者、そして観客の皆様の交流拠点となることをめざすという。 また、そこはクリエーションを行うレジデンススペースでありながら、地域のアーティストや市民との交流も行い、ワークショップや実験的なトライアウト公演の実施や、ダンスアーカイブ事業など、さらなる多様な試みを展開する目標を立てていると聞く。 そして、嬉しいことにDaBYは、旧横浜生糸検査所附属専用倉庫を復元した、レトロな空間に位置している。クリエイターのための真の創造の場にしていくため、様々なひとや知と巡り合うことのできる空間構築をめざすとしている。 YOKOHAMAのある意味での伝統でもある、先進的・先駆的な取り組みの真骨頂が、ここにあると感じた。