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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

第1回十字軍7-ああエルサレムエルサレム

2017.12.12 05:16

「もしこの日にお前も平和の道をわきまえていたなら!」(ルカによる福音書)今も争いが絶えないエルサレム。そもそもここはユダヤの聖地ではなかった。神の地との言い伝えを利用してダビデが宗教都市を建設し、ソロモンが神殿を建てて十戒を納めた「契約の箱」を安置した。

この「契約の箱」はBC586年のバビロン捕囚による神殿破壊で行方不明になったが、存在するというミステリーは尽きない。60年後にユダヤ人が帰還し、神殿が再建されたが、イエスキリスト出現以後AD70年の「ユダヤ戦争」で崩壊し、皇帝ユリアヌスが再建しようとしたが失敗して今に至っている。

この神殿崩壊は、キリスト教がユダヤ教と別れる決定機になり、聖書のイエスの嘆きもその予言と解釈される。キリスト教では、イエス受難の地として聖地であり、326年、聖太后ヘレナが聖墳墓教会を建てた。

イスラムは、メッカ制定までムハンマドはエルサレムに祈っていた。またここから昇天して天国に行ってアッラーと対面したとされる。エルサレムを占領したのは、二代目カリフのウマルだが、聖墳墓教会には入らず、「もしそんなことをしたら、今後教会をモスクにする不心得者が出るかもしれない」と言ったという。