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菓子工房づくり⑥

2022.04.16 14:33


※菓子工房づくり①〜⑤の続編です。



壁と床

○ガス周りに耐火性のある素材を貼る。

○床に耐水性のシートを貼る。


ということで壁にアルミシートを貼り、


次に耐水加工のフロアシートを敷き込んだ。



これでおっけー…か?


レンジフードの取り付け

お次は

壁きわきわに位置する換気扇に、

レンジフードを取り付ける。


菓子工房づくり②の記事で、ざっくり予定を書き込んでいるのを改めて見てみましたら

「換気システムは大事。プロにお願いするしかないかなー。」とあるけれど


…素人作成しちゃったよって話です。



②の記事↓↓↓

というわけで、やってみよう!


再確認すると、


製造許可を取るためには

ステンレス製などの「箱型」のレンジフードにしてください、となっている。


よくある家庭用のレンジフード、天井から斜めに下がる形はNG。なぜなら傾斜に埃が積もって、衛生上問題があるため。↓



そんな家庭用フードは6千円ほどで購入できるのに対して、業務用のカッコいいステンレス箱型フードはとてもお高い。


とりあえずは

埃が積もらない形状に工夫すればよいのだ。


ひとまず家庭用フードを設置してから、天井に対して垂直になるように耐火性のもので傾斜部分を覆い、箱型にして見せる作戦。


しかし換気扇自体が壁際にあることと、そもそも壁自体がなんとも頼りなく

家庭用フードすらうまく付けられるかどうか悩むばかりで、なかなか気が重かった。



とりあえず家庭用フードを購入。

換気扇の位置がフード背面の中央にくるよう、背面には既に四角い穴が空いている。

どうにか穴の位置を変えたいと、友人の知恵と力を借りて、背面をまるまる外す案で設置してもらう。


しかし残念ながら、背面と側面の接続が無いため心もとなく、どうしたものかと悩んでいた。

換気扇の位置自体を動かす…という案もあるけれど、果たして自分たちで出来るのか…



そんな時に、

グラインダーを譲っていただいた。


グラインダーは、先端に取り付けた砥石を高回転させることで対象物を研磨・研削・切断をしていく電動工具。


これなら金属、ステンレスをカットすることが可能!


レンジフードの背面を、こう、カットする。


お分かりいただけただろうか。


まさか自宅前で火花を見ることになるとは…


そしてあれこれ工夫していただいて

(大事なところを端折る)



再び取り付け、無事完了。

やったー。



しかし


設計士 大場、

「…でもちょっと待って。」となる。


実は以前に、

開業に向けて快くアイデアを差し伸べてくれるお方から、オーブン付きの大きな4口ガスコンロを譲っていただける、そんな話があった。


小さな家庭用のガスコンロと、卓上のガスオーブンでやっていこうと思っていたため、その素敵なお話は頭の隅に追いやって居たのだけれど


それを無性に

置きたくなってしまった。



当然レンジフードというものは

ガスを使用する機器の上をカバーしないと意味がないわけで

とおるちゃんが頑張って設置したこの家庭用フード面積だけでは

「絶対的に足りない」という事実。


ぶるぶる話した。


一時言葉を失いながらも

「じゃぁ…なんとかするか…」


と、立ち上がってくれた。



レンジフードの取り付け②

というわけで、目標はこれ。



フードの必要な長さは170センチ。

業務用レンジフードを一応調べると10万超えは確実。


ヤフオクなどを調べてみると中古品がチラホラ。


しかし換気扇の場所やサイズの穴が偶然マッチするなんて劇的出会いは当然無いわよね。


まさかの自分達で張った天井から、吊り下げる強度も自信も無く…


「レンジフード DIY」

で検索しても前例にはお目にかかれず


もう、作るしか無かった。



以下の方法で施行開始。


①で取り付けた家庭用レンジフードは手前面だけ剥がしてそのまま土台として生かす。



吊るのではなく、下から支える方式に。

支える面は、壁と、レンジフード①の上面と側面。


ボルトを打ちつける壁の段差を無くす工夫をする。



ステンレスを曲げて加工して箱型にする技術は無いので

サイズカット指定でネット購入したステンレス材4枚を、ホームセンターで購入した部品で各所繋ぎ止めて、箱型にしていく。



壁面と合致するように慎重に計り、ステンレス材と壁にボルト用の穴を空ける。


そうして出来上がった箱型のソレを、レンジフード①にスライドして差し込む。



幾度も調整しながら無事ボルトを打ち込み、

できあがったのがこちら。




材料費は総額5万くらいでしょうか。

サイズ指定のステンレス材のお値段がほぼ占めてます。


この完成に至るまで、本当に本当に

たいへんな作業だったことと思います。

仕事の繁忙期、なかなか工房の作業に取り掛かかれない秋冬に少しずつ少しずつ進めて。


完成したレンジフードを見上げて

もう二度と作らないことを誓っておられました。


このフードを作っている間は、

お友達の力も借りて

大きなガス台をぴかぴかに磨き…

新調した卓上オーブンと共に設置!


それにしても…

一気に製造所感が出てきましたでしょう。




つづきますよ。