4月17日
16日土曜日は亀戸中央公園で、
「さようなら原発」の久しぶりの集会が。
光明るい週末でした。
いつもの代々木公園だと近いのですが、今回は亀戸。
それでも、懐かしい顔との再会。懐かしい声と口調との再会。
陽射しを浴びた緑の、透明感のある美しさ。
枝先の名残の桜数輪。空に向かって開いたハナミズキの白やピンクの花。
自然からの贈り物を満喫しながらも、ウクライナ情報に心曇らせる日々が
続いている。
23日土曜日のクレヨンハウス「朝の教室」。講師は防衛ジャーナリストの半田 滋さん。
東京新聞の論説委員兼編集委員であった頃から、わたしは
半田 滋さんの論説や、書かれる原稿の愛読者だった。
「防衛」という言葉自体、ちょっと後ずさりしたくなる響きを含んではいるが、
半田さんはあくまでも、戦争のない社会を、市民主役の時代をかけがえのないものと思うジャーナリストであり、その立場から、易しい言葉で
平和を反戦を、そして防衛を論じておられる。
「敵基地攻撃能力保有」、「核シェア」、「中枢攻撃」等々。
プーチン政権のウクライナ侵攻。そのウクライナの一般市民(わたしが共感するのは一般市民という存在だ)の傷口に粗塩(あらじお)をなすりつけるような、この国の物騒な、権力者の声。
「敵基地攻撃能力保有」は、言うまでもなく明らかな憲法違反だ。
「彼らにとって、敵基地攻撃能力保有は、ロシアによるウクライナ侵攻や
中国の海洋進出(中略)は、軍事力増強の理由になる『贈り物』でしょう」
と半田さん。
「敵基地攻撃」を彼らが得意な拡大解釈していけば、日本に対する警戒はより高くなり、一般市民をさらに危険にさらすことなのだが、彼らにとって市民などどうでもいい存在なのだろう。それが無念でならない。
ちょっと遠くの議題に思われがちな安全保障について、わたしたちはしっかり学びたい。
そしてメディアにも要求したい。ウクライナの「悲劇」を涙と美談でただ書くのではなく、
この悲劇を繰り返さないために、わたしたちは何を読み、何に耳を傾け、どんな視点と行動が大事なのかを。
● 4月23日(土)9時~10時半「朝の教室」半田 滋さん講演会●
オンライン視聴チケットは下記よりお申込みください。(18時~ 1回のみ見逃し配信あり)
< Profile > はんだ・しげる / 獨協大学非常勤講師、法政大学兼任講師。下野新聞社を経て、1991年中日新聞社入社。東京新聞編集局社会部記者、編集委員、論説委員を務め、2020年退職。1992年より防衛庁取材を担当し、自衛隊、在日米軍、海外の取材経験多数。93年、防衛庁防衛研究所特別課程修了。4月7日、児童書『戦争と平和の船、ナッチャン』(講談社)が発売。