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Atlanta Life ~via Belgium~

プラグマティックなプレゼント交換

2017.12.12 17:55

クリスマスモード真っ盛りのアメリカです。街には安っぽいオーナメント(失礼、、)と電飾が取り付けられて、あぁアメリカのクリスマスって感じだなという雰囲気。ヨーロッパのクリスマスの装飾はもうちょっとお上品で少しノスタルジックな感じがするんですが、アメリカは何だかカラッとしています。

先週末は珍しくアトランタに雪が降って、クリスマスのモードを一層高めてくれました。といっても積もったのは1センチくらいなんですがね。アトランタに雪が降るのは珍しいそうで(それでも年に一度くらいは降る)、街は混乱状態。交通は麻痺、省庁、営業施設も閉鎖、学校ももちろん閉鎖され、それはもう大騒ぎでした。しまいに我が家は停電。ほんとにジョージアのインフラは脆弱で、ちょっと雪が降っただけで、または風が吹いたり雨が降ったりしただけで簡単に停電します。これがあの威張り散らしているアメリカの実状か、と思いますが、日本とは重視しているポイントが違うんでしょうね。


と、ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、とにかく今年は私のアメリカでの初めてのクリスマス。せっかくなので大学のクリスマスパーティーに参加しました。アメリカのクリスマスパーティーでは、プレゼント交換が定番。これがアメリカらしくて面白かったので紹介します。

一番メジャーなのは、「ホワイトエレファントパーティー」でしょうか。「白い象??」って感じですが、要は家にある要らないものを綺麗にラッピングしてプレゼント交換するというものです。象は高価だけど、維持費がかかる無用の長物である、ということで、これが名前の由来になっているそうです。そして面白いのがプレゼント交換の方法。くじを引いて、一番最初にプレゼントをゲットした人は、それを開けてみんなに見せます。そして次の人は自分のを開けて、前の人のプレゼントの方が良かったら、それを横取りして、自分のと交換することが出来るんです。これが参加人数分の回数続きます。横取りはプレゼント1つにつき3回まで。最後あたりにプレゼントを引く人が、みんなのプレゼントを物色できて一番ラッキーということですね。

アメリカ人はプレゼントが大好き。だけどプレゼントって必ずしも、いや殆どの場合、自分の気に入る物ってもらえませんよね。そして要らない物は増える一方。そういう長年の経験から誕生したこのイベントはなかなかアメリカらしくて面白いなと思いました。


パーティーによっては、出費なしで家にある要らない物を出す場合と、予算を決めて買わなければいけない場合があります。プレゼントを買うパターンですが、アメリカでは「ギフトカード」というとても便利なものがあります。要は金券です。スーパーに行くと、いろんなお店のカードが売ってあって、それに自分の入れたい金額を入れて買います。例えば分かりやすい例だと、Amazonのギフトカード。15ドル分とかレジで払って、それをプレゼントにする訳です。そうするともらった人はAmazonで15ドル分好きなものが買えてハッピーだし、あげる側も色々悩まなくていいので楽ちん。Amazonのカードはメジャーなので、他の国でもあると思いますが、アメリカのギフトカードにはほんとに色んなお店のものがあります。ドラッグストア、カフェ、レストラン、タクシー、服屋などなど、何でもありです。

私はこだわりが強いので、プレゼント交換ほど無駄なものはない!というちょっとラディカルな思想です。なので、今回はこのギフトカードを買いました。ホワイトエレファントで自分のプレゼントが取れたらいいなと思いつつ…(笑)

こちらがそのギフトカード↓ スーパーのレジ近くに何百種類ものカードが売られています。


友達同士のプレゼント交換では予算が10-20ドルと安いのであまりありませんが、もうちょっと予算が高い家族・親族間でよくあるのが、交換用のレシートをプレゼントに入れるというもの。これはベルギーでも結構メジャーでしたが、自分の気に入らないものをもらったら、そのレシートを持って、レシートの範囲内で(または+アルファのお金を出して)自分の好きなものを選び直しに行きます。これはプラクティカルですが、せっかく選んでくれた人の気持ちがなぁ…と思ってしまいます。かと言って、要らないものは要らないのですが。よって、アメリカのスーパーや、デパートにはカスタマーサービスなるものがあって、そこで常に誰かが返品・交換手続きをしています。


プレゼントに限らず、アメリカ人は簡単にモノを買います。返品のハードルがとても低いからです。パッケージを開けているのはもちろん、使っていても返品可能な場合が多々あります。とにかく買ってみて、気に入らなければ返品。とってもプラクティカルなシステムですよね。返品されたものは、再度梱包して売られるか、「返品品」として、1割引きくらいの価格で売られたりします。

パーティー用のドレスを買って、1回着て返品…なんて悪い人もいるので、このシステムは良し悪しですが、アメリカらしくて面白いシステムだなと思いました。

ヨーロッパとはまた違った点が少しずつ見えてきて、アメリカの観察も面白いです。