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ODYSSEY|ホンダ定番ミニバン最後のモデル

2022.04.18 05:44

27年の歴史に幕もミニバン性能に疑いの余地なし

 1994年の初代モデルデビュー以降、5代に渡って歴史を築きあげてきたホンダ・オデッセイ。初代モデルはデビュー後瞬く間に大ヒットし、ミニバンブームの火付け役となったホンダが誇る人気ミニバンとして名を馳せた。

 2013年に登場した5代目オデッセイは4代目と比較して全高は約150㎜のアップし、初めてリアにスライドドアを採用。乗降性を高めるとともに、2列目、3列目はラージクラスと同等のゆとりを実現している。2016年にはハイブリッドモデルが追加され、ホンダの上級ミニバンでは初の採用となる「SPORTS HYBRID i-MMD」を搭載し、モーターは構造を巻線方式に刷新することで従来型よりも小型、軽量化を図りながらも高トルク、高出力化を実現。リチウムイオンバッテリーを1列目シート床下にコンパクト配置することでガソリンモデルと変わりない広い室内空間と使い勝手を実現している。

 しかし、2021年12月に生産が終了し、初代から数えて約27年もの歴史に幕を閉じた。

 現在は流通在庫のみの販売となっているが、中古車市場に価格の変動など大きな変化は見られていない。絶版モデルになったとはいえ、ミニバンとしての性能の高さには疑いの余地はなし。今後、流通量が減れば中古車相場の上昇も予想され、そう考えれば今が狙い目ともいえる。


▼ホンダ オデッセイ アブソルート SPECIFICATION

全長×全幅×全高:4830×1820×1685㎜

車両重量:1810㎏

ホイールベース:2900㎜

エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ

総排気量:2356㏄

最高出力:190ps(140kW)/6400rpm

最大トルク:24.2kgf・m(237N・m)/4000rpm

JC08モード燃費:13.6km/L

サスペンション前:マクファーソン式

サスペンション後:車軸式

ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク

ブレーキ後:ディスク

タイヤサイズ:215/55R17 94V

乗車定員:7名


▼ホンダ オデッセイ(現行モデル)

相場価格

H25~R4年

129.6~469.9万円

(Mj-net調べ 2022年4月11日現在)

タマ数は決して多くはない。生産終了し、今後中古車市場の動向は要チェック。歴代モデルによって価格差が大きく、予算によっては旧モデルも選択肢のひとつに。

 


▼ホンダ オデッセイ 変遷

H6年10月  初代オデッセイがデビュー

H25年11月   5代目オデッセイがデビュー

H26年5月   「G・エアロパッケージ」を追加

H28年2月   ハイブリッドモデルを追加、ガソリンモデルも一部改良

H29年11月  マイナーチェンジをおこなう

                      意匠変更、装備充実、タイプ体系が変更された

R2年11月    2度目のマイナーチェンジ

                     フロントフェイスが刷新されるなど各種で改良をおこなう

R3年12月   生産終了


▼INTERIOR

大人びた雰囲気の洗練されたインパネデザイン

アダルトな雰囲気に洗練されたインパネ。質感の高さもさることながら、機能性と流麗さを兼ね備えたデザインが◎。


▼UTILITY

3列目シートはさらにゆとりある空間に

キャビンスペースがさらに広くなったことで3列目シートはよりゆとりある空間に。2列目シートのロングスライドで乗降性も良い。


▼RUNNING

走行性能はライバルに比べてアドバンテージあり

ライバル関係にあるラージサイズミニバンに対し、ローフォルムのオデッセイは走りの安定感で大きなアドバンテージがある。


▼UTILITY

快適な空間が確保されている車内スペース

2列目シートはキャプテンシートもしくはベンチシートの2種類。フットスペース、ヘッドクアランスともに快適な空間が確保されている。


▼EXTERIOR

ボディ大型化もスタイリッシュさは相変わらず

先代モデルに比べて全高は高くなったものの、「ソリッドストリームライン」をコンセプトしたスタイリッシュなフォルムはそのまま継承。加えて、リアドアには歴代モデルで初めてスライドドアを採用するなど、ライバルをより強く意識している。