道は1つ
(一社)東洋はり医学会関西の例会では、指導講師による「私の臨床室」という発表時間を設けてあります。
症例や四方山話など、会員にとって有意義な発表をしていただいています。
今月の私の臨床室を担当された松山晋一先生の発表がとっても素敵なお話でしたので是非ご紹介させていただきます。
松山先生がある高名なお坊さんの講話を聴きに行った時のこと。
悩ましい日々から解放されたい参加者が救いの助言を求めたそうです。
その際にお坊さんがかけた言葉が、
“あれこれ迷わず1つに決めて徹底的にやりなさい。”
“思い切ってやってみなさい。”
思い切ってとは、思いを切って思いを絶ち切ってという意味らしく、あれもいいなあこれもいいなあ等と目移りせずに、あれこれ迷わずに「これだ!」と思ったら1つの道に決めて徹底的に打ち込みなさいとのことです。
1つに決めること、それに徹底的に打ち込むこと。
全てに通じることではないでしょうか?
我々の業界に目を向けると、ふらふら迷っている鍼灸師の多いこと。
どの流派であれ、これと決めたら初志貫徹すべきです。
生涯を懸けてやりきるべきです。
さらには、上達する人とそうでない人の違いは、24時間鍼のことを考えているかどうかです。
松山先生の話にうなづきながら、24時間鍼のことを考えている鍼灸師?!ってそれ俺やん!て思いながら聴いていました(ノ´∀`*)エヘッ(σ*´∀`)
まあ冗談はさておき、何と言っても我々会員にとっては、身近に宮脇優輝先生という最高のお手本とも言うべき先生がいます。
生けるレジェンドにも関わらず、未だにあくなき向上心をもって、経絡治療や奇経治療をもっともっとわかりやすくするためにはどうしたらいいか?より短時間で少ない鍼数で効かせるにはどうしたらいいかを追求されています。
みなさんはその恩恵を直に受けられるわけですから幸せ者です。
本会以外にも素晴らしい先生はたくさんおられます。
そのお一人を紹介させていただきますと、本会特別講座にも来ていただいた岐阜の岡西裕幸先生です。
岡西先生は、大変に中医学に精通しておられますが、さらなる高みを目指して上海中医薬大学の大学院に通うことを決められたそうです。
凄いですよね。
1つを極めるためには一生でも時間が足りないくらいです。
あれこれ迷っている暇はありません。
目移りしている暇はありません。
みなさんにとって、己の生涯をかけてでもやりたいこと、やるべきこと、やらなければならない「道」に出会えることを願っています。
東洋はり関西STYLEの経絡治療は正にそれに値すべき治療法です。
迷ったらいつでも来てください(*^^*)