絵と言葉のチカラを得て
Amebaの絵画ハッシュタグ検索から、たまたま作品を閲覧するに至り、それ以来惹かれて私のほうからフォローさせていただいていたブロガーさんが、2つの絵画展公募に作品を出展、この春どちらも見事入選したとの朗報がありました。
都内某所ギャラリーに展示された絵と、もう一作品は東京都美術館にも展示されるということで、思い立ったが吉日、さっそく鑑賞に向かいました。
もちろん心には、お絵描き大好き美術班、お天(そら)のメンバーたちも一緒です。
プラス、今回は久々に主人も誘ってみましたが…
相変わらず歩くのが速い……。
片肺で肺活量にもハンデのある私に、気遣いを持ち合わせていないようで(^_^;)。
(お陰様で歩くのが速くなりました)
手術前、疾患部分の左肺を抱えた私は、まるでダースベイダーの如く「シュコーシュコー」と呼吸音を鳴らしながら、必死に小走りで主人の歩くペースに合わせていました。
けれど、人混みの街角ではどうしても距離ができてしまいます。
その空いた距離の中間に、後ろを振り返りながら私を気遣い、ゆっくりペースで歩いて居てくれたのが娘たちでした。
今現在、長女は巣立ったので、中間に歩く子たちは一見…見当たりません。
が、見えなくとも居てくれる大切な“存在”は、逆に増えていました。
そう、亡き娘 有ちゃんに繋がるお天の美術班は増員。
ぞろり列を成して目的地のアートギャラリーへ。
ゆっくり鑑賞タイム、と思いきや……
主人は速読なので、絵とコラボされた言葉をガーッと読んで先へ先へ行ってしまいます(待てこら)。
私は一つ一つじっくりと見入っていましたが、見て→読んだ途端一気に吸い込まれてしまった絵に出会いました。
撮影可、ブログ掲載可と、ギャラリースタッフの方からも承諾を得ましたので、アップさせていただきます。
第1回公募『絵と言葉のチカラ展』より
【通学路】
絵/星野清和
言葉/星野典子
📷✨
「ゆきちゃんへの手紙」
ゆきちゃん ごめんね
ゆきちゃんと 一緒に働きながら同じ高校に行こうねって
学校の帰り道に 話していたのに
私、違う学校を受けてしまった。
15歳のあの日から、ゆきちゃんには会っていない。
10年後、同級生から知らせを聞いたとき
胸が張り裂けそうだった。
あの時、あやまっていたら
ゆきちゃんの悩みを聞いてあげられていたら・・・
あの日の学校の帰り道。
それはもう
私の記憶の中だけのもの
ゆきちゃんの明るい笑い声が今も響きこだまする。
…………………………
高校一年で、友人の一人が自死、その後何年か経ち、私が思ったこと。
親になって我が子の自死に遭い、遺された親友さんたちの自責の中に聴いた言葉。
名前は『ゆきちゃん』。
有ちゃんは有希(ゆうき)といいますが、義母はいつも『ゆきちゃん、ゆきちゃん』と呼んでいましたもので。
山と畑に囲まれた田舎の学校に通う、自転車に乗った学生を絵の中に見て、あの日の私に出逢えたようにも感じ、暫く絵の中に入り込んでいました。
――お天の美術班たちも皆で観ていたよね
――それとも私を誘い込み、見せてくれたのかな
📷✨ブロガーさんの入選作。
【私達が毎日高らかに歌うようにさえずるのは】
あなたの見えている世界がまさかとは思いますが、
全て真実だなんて思っていませんか?
…………………………
のっけから、グッと惹きつける言葉でスタート。
画像をタップすると、全言葉も読めるかなと思います。
いつもはブログで拝見している絵を、生でじっくり味わえた感動は大きい。
出会いに感謝、ありがとうございました。
ハッシュタグ絵画から、こんな出会いがあるのは、お天の美術班たちの采配なのかどうなのか。
展覧会作品を通してお天からメッセージを受け取れたようにも感じました。
更には活力も得ることができたように思います。
📷✨東京都美術館に展示されたブロガーさんの入選作。
こちらも画像をタップすると、詳細についても読めるかなと思います。
【希望と幸福を届ける縄文の少女】
星形のペンダントをつけているこの少女の前で、思わず手を合わせてしまった私です。
ほぼ毎日のように必ず絵を描き続けるブロガーさんの記事に、いつしか励まされてきたのだと。
これほどの情熱と気力が、私の内にまだ残っているのかどうかわからないけれど、やりたいと思うことは浮上してきています。
「まだやりたいことはあったけど」
有ちゃんの最後の手紙には書かれていますが、一体なんだったのか。
――私と同化して一緒にやってみない?
――そのつもりで、此処へ招待したのでしょう?
その過程を味わえるだけでも残りの人生儲けもんかな、と、気負いなくやってみようと思っています。
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