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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

絵と言葉のチカラを得て

2022.04.20 15:36

Amebaの絵画ハッシュタグ検索から、たまたま作品を閲覧するに至り、それ以来惹かれて私のほうからフォローさせていただいていたブロガーさんが、2つの絵画展公募に作品を出展、この春どちらも見事入選したとの朗報がありました。


都内某所ギャラリーに展示された絵と、もう一作品は東京都美術館にも展示されるということで、思い立ったが吉日、さっそく鑑賞に向かいました。

もちろん心には、お絵描き大好き美術班、お天(そら)のメンバーたちも一緒です。


プラス、今回は久々に主人も誘ってみましたが…


相変わらず歩くのが速い……。


片肺で肺活量にもハンデのある私に、気遣いを持ち合わせていないようで(^_^;)。

(お陰様で歩くのが速くなりました)



手術前、疾患部分の左肺を抱えた私は、まるでダースベイダーの如く「シュコーシュコー」と呼吸音を鳴らしながら、必死に小走りで主人の歩くペースに合わせていました。


けれど、人混みの街角ではどうしても距離ができてしまいます。

その空いた距離の中間に、後ろを振り返りながら私を気遣い、ゆっくりペースで歩いて居てくれたのが娘たちでした。



今現在、長女は巣立ったので、中間に歩く子たちは一見…見当たりません。

が、見えなくとも居てくれる大切な“存在”は、逆に増えていました。


そう、亡き娘 有ちゃんに繋がるお天の美術班は増員。

ぞろり列を成して目的地のアートギャラリーへ。




ゆっくり鑑賞タイム、と思いきや……




主人は速読なので、絵とコラボされた言葉をガーッと読んで先へ先へ行ってしまいます(待てこら)。


私は一つ一つじっくりと見入っていましたが、見て→読んだ途端一気に吸い込まれてしまった絵に出会いました。


撮影可、ブログ掲載可と、ギャラリースタッフの方からも承諾を得ましたので、アップさせていただきます。


第1回公募『絵と言葉のチカラ展』より

【通学路】

 絵/星野清和

 言葉/星野典子

📷✨


  「ゆきちゃんへの手紙」

 ゆきちゃん ごめんね

 ゆきちゃんと 一緒に働きながら同じ高校に行こうねって

 学校の帰り道に 話していたのに

 私、違う学校を受けてしまった。

 15歳のあの日から、ゆきちゃんには会っていない。

 10年後、同級生から知らせを聞いたとき

 胸が張り裂けそうだった。

 あの時、あやまっていたら

 ゆきちゃんの悩みを聞いてあげられていたら・・・

 あの日の学校の帰り道。

 それはもう

 私の記憶の中だけのもの

 ゆきちゃんの明るい笑い声が今も響きこだまする。

…………………………



高校一年で、友人の一人が自死、その後何年か経ち、私が思ったこと。


親になって我が子の自死に遭い、遺された親友さんたちの自責の中に聴いた言葉。


名前は『ゆきちゃん』。

有ちゃんは有希(ゆうき)といいますが、義母はいつも『ゆきちゃん、ゆきちゃん』と呼んでいましたもので。


山と畑に囲まれた田舎の学校に通う、自転車に乗った学生を絵の中に見て、あの日の私に出逢えたようにも感じ、暫く絵の中に入り込んでいました。



 ――お天の美術班たちも皆で観ていたよね


 ――それとも私を誘い込み、見せてくれたのかな



📷✨ブロガーさんの入選作。


【私達が毎日高らかに歌うようにさえずるのは】


 あなたの見えている世界がまさかとは思いますが、

 全て真実だなんて思っていませんか?


…………………………

のっけから、グッと惹きつける言葉でスタート。

画像をタップすると、全言葉も読めるかなと思います。



いつもはブログで拝見している絵を、生でじっくり味わえた感動は大きい。

出会いに感謝、ありがとうございました。


ハッシュタグ絵画から、こんな出会いがあるのは、お天の美術班たちの采配なのかどうなのか。

展覧会作品を通してお天からメッセージを受け取れたようにも感じました。


更には活力も得ることができたように思います。



📷✨東京都美術館に展示されたブロガーさんの入選作。


 こちらも画像をタップすると、詳細についても読めるかなと思います。



【希望と幸福を届ける縄文の少女】


星形のペンダントをつけているこの少女の前で、思わず手を合わせてしまった私です。

ほぼ毎日のように必ず絵を描き続けるブロガーさんの記事に、いつしか励まされてきたのだと。



これほどの情熱と気力が、私の内にまだ残っているのかどうかわからないけれど、やりたいと思うことは浮上してきています。



まだやりたいことはあったけど


有ちゃんの最後の手紙には書かれていますが、一体なんだったのか。



 ――私と同化して一緒にやってみない?


 ――そのつもりで、此処へ招待したのでしょう?



その過程を味わえるだけでも残りの人生儲けもんかな、と、気負いなくやってみようと思っています。

星のしずく*管理人



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