泡消火設備点検・整備
2017.12.14 10:59
【泡消火設備】
泡消火栓設備点検項目のポンプ流量試験を実施した結果、ポンプの性能が定格基準(吐出し量900L~1,080L 全揚程91.0~84.5m)に達していないと判明しました。
要するに、ポンプの不調により消火設備本来の能力が発揮出来ない状態です。
そしてその原因を調査し、整備を行いました。
【考えられる原因】
①ポンプ自体の劣化による性能不良(2005年製)
②エアー噛みによる吐出圧不足
③フート弁のゴミ詰まり等による吸込み不良
上記がポンプ性能不良として考えられる原因となります。
①のポンプ自体の性能不良は、製造年やポンプの状態から考えて可能性は低いと思われ、その上メーカー依頼が必要となり調査、改修に高額な費用が発生します。
②と③に関しては、今回徹底的調査してみました。
まずは②のエアー噛みが原因かどうかの調査から
流量試験の排水口とポンプ吸込口が近い為排水時に発生するエアーを吸い込んでいる可能性を考慮し、排水管を延長し吸込口に影響しない場所へバイパスを作り試験を実施しました。
結果は・・・
・・・改善されず・・・
続いて③のフート弁吸い込みについての調査。
地下受水槽内を確認出来ない為、配管を切り離しフート弁の状況を確認します。
水中から引き揚げてみるとこんな感じでした。
吸込み口がほぼ目詰まり状態‼︎
今回は掃除して再試験してみる事にしました
錆を丁寧に洗い流します
素材がスチール製なので、確実に錆びますよね・・・??
なんで、はじめからステンレス製にしないのかが疑問です。
清掃後、再取付
数分間はエアー噛みにより圧力は上がりませんでしたが、エアーが抜けると圧力も上がりポンプ性能試験においても、正常値になりました。
機械って本当に正直です。