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ADEX2017

2017.10.25 15:23

何やら韓国ソウル近郊でデカいエアショーがされると聞いて金曜夜、仕事終わりそのままの勢いでソウルへ飛んだ。日本列島には前線が長く居座り更には台風が襲来する始末。そんな中朝鮮半島は見事な快晴に恵まれてこれ以上何も望むことの無い航空祭日和。

イベントの名はSeoul International Aerospace & Defense Exhibition 2017 、略してADEX。

2年に一度開催されるここの目玉はF-22ラプターのデモフライトと韓国のアクロバットチームの飛行が見られること。それだけでも途轍も無いことなのだが、更に様々なゲストが飛来し、地上展示も様々な機体と車両、そしてパビリオンのブースを回ってあれこれと配布物を貰ってくることが出来る。

青空の中をヒラリヒラリと木の葉のような曲芸飛行を見せるラプター。高機動の度に機体からはベイパーが発生する。某シューティングゲームでよく見たような光景が目の前で展開され大興奮。今回のフライトを担当するのはF-22のデモチーム。魅せるためのチームなのである。それは地上でもぬかり無い。ブルーインパルスも真っ青のキビキビした動きのスタッフがラプターを送り出す。

唯一の難点はフライトのプログラムには至近距離での背中見せ飛行が一度しか無いこと。 しかも馬鹿っ速い。よりによってADEXでの飛行展示序盤でのラプター登場なのだから撮影方として準備運動もクソもなく大苦戦。2日目の飛行に賭けるも何と奴ら帰りやがった。

気を取り直して次の狙いへ切り替える。韓国空軍のアクロバットチーム、ブラックイーグルス。これが行ってみてびっくりハイレベルなショーを見せてくれた。

総機数8機。すべてはこれに始まるのだが数を活かして次々と繰り出される演目。

演目と演目の間隔が殆どなく、常に頭上には機体が飛行しているといっても決してウソでは無い。どこかで見たことあるような演目があったりもするけれどそれはそれ。

描き物が多い日本のブルーと違い、望遠の圧縮構図で映えることも我々撮影者としては評価点の高いところ。そして何よりカラースモーク。羨ましいことこの上無い。


普段米国でしか見られないF-22ラプターの機動飛行を初めとする充実の展示は全て北の将軍様へ向けての牽制であることは疑いようもないが、そういった事情は一旦抜きにするとただただ笑みが止まらない素晴らしいエアショー。日本からすぐ目の前でこれだけの大規模エアショーが開催されていたなんて最初に知った時には驚いたもの。それでいて地方の民としては東京まで出て入間やその他の航空祭に参加するよりも費用が安かったりするのだから何とも素晴らしい。

ラプターに対して大苦戦したことに悔いは残るが総じて大満足の土日となった。