世界のAKIBAのルーツ 遠州秋葉信仰まとめ 2017.12.15 09:32 毎年12月15、16日に静岡県浜松市天竜区春野町領家の秋葉山総本山秋葉寺で行われている火まつり。 火防の神秋葉三尺坊大権現を祀り、全国に三万以上の社祠があるという秋葉信仰の総本山、遠州秋葉山は大天狗となった修験者三尺坊が安住の地と定めた聖地、秋葉山中の深い森の中にある秋葉山総本山秋葉寺で厳粛に行われる神事は一度は体験してみることをオススメします。 『遠州秋葉山総本山秋葉寺火まつりは12月15日(金)16日(土)』 『遠州秋葉山 秋葉寺火まつり 世界のAKIBA 火防(ひぶせ)の神 秋葉(あきは)三尺坊大権現』 12月16日には秋葉山頂の秋葉山本宮秋葉神社にて有名な「火の舞」が奉納される火防祭が執り行われます。 秋葉山頂から見下ろす天竜川と東海一の夜景も必見です。 『12月16日(土)秋葉山本宮秋葉神社 火まつり 東海一の夜景と火の舞』 神仏混淆の秋葉信仰は江戸時代末期に最盛期を迎え日本全国に信仰が広がり、日本中から遠州秋葉へ向けて日々幾千幾万の人々が長い旅をしてきました。 東京秋葉原の地名も遠州秋葉山に因んで名付けられています。 隆盛を誇った秋葉信仰ですが、明治維新前後の神仏分離により遠州秋葉総本山は神社と寺に分離、その後複雑な経緯を辿ることになります。 『世界のAKIBA 遠州から全国へ広まった秋葉信仰』 紆余曲折を経ながらも戦前までは遠州秋葉山を目指して全国から参拝客が訪れました。遠州地方の交通網も秋葉山を目指して構築されていきました。 浜松から信州に至る国道152号線(飛龍街道、旧二俣街道、信州街道)は今も「秋葉街道」の愛称で呼ばれることがあります。 『遠州電氣鐵道、光明電氣鐵道と秋葉山、光明山』 秋葉街道と並行して、信州へ至るもう一つの水上のルートがありました。江戸時代に入り、秋葉信仰の隆盛と共に天竜川水運が発展していきました。 諏訪信仰と秋葉信仰にも古代には何らかの接点があったようです。 『塩の道の起点 浜背負い祭りと天竜川水運 諏訪の神がもたらした天竜の賜物』 秋葉信仰の源流は縄文時代より? 信州諏訪大社にはユダヤとの関連性が指摘されますが、イスラエルと隣接したレバノンを拠点に地中海沿岸に勢力を広げたフェニキア人もまた遠州へ来ていた痕跡が残されています。 『水窪石 怒りの呪文が刻まれた縄文のペトログリフ』 南アルプス深南部に連なる赤石山脈の山々、日本最奥とも云われるその奥深い土地に根付いた遠州の山岳信仰。秋葉山を中心に上古の昔より連綿と受継がれてきた山を御神体とする信仰は、天狗伝説やヤマイヌ信仰と深く結びついていきます。 『日本総鎮守山住神社で秋季例大祭 ヤマイヌ信仰と天狗伝説』 火伏の秋葉信仰の源流は、その美しき清らかな水によって火を消す。秋葉の森には神仙の棲むような美しく清らかな渓谷があります。 天竜の渓谷 ハンガレ沢 神宿る秋葉の森 一度は遠州の霊山、秋葉山に登ってみましょう! 『世界のAKIBA 秋葉山( あきはさん)の登り方 壹 秋葉山本宮秋葉神社下社』 『世界のAKIBA 秋葉山(あきはさん)の登り方 貳 秋葉山表参道登山口 門前、氣田領家郷』 『世界のAKIBA 秋葉山(あきはさん)の登り方 参 本物の秋葉山は何処にあるのか?』