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上手な絵はもう描かなくていい。【3色パステルアート】

2022.04.23 07:19

最近の変化です。


あるときから上手な絵にあまりときめかなくなりました。


うまい絵に興味がなくなったのです。


たくさん絵をみてきて

それなりに描いてきて

今、思うこと。



これまでは、美しい絵にうっとりしていたし、

「自分も早くうまく描けるようになりたい!」

と、強く思っていました。


うまい人の真似もしていました。


実際、そうなりたくて

1dayセミナーと同じように、月一のインストラクターのzoom講座にも毎月参加していました。



3色パステルアートは、そもそも

上手に絵を描くための絵画教室でなく。

誰でも、カンタンに絵描き歌のように描ける。そして、癒されるアートセラピーなのです。



インストラクターになり、教える立場になりたてだった頃、最初に困ったのが、生徒さんの方が上手だったこと。


わたしの描く絵は、なんだか

のっぺりしていて、平面的でした。


一方うまい人の絵は、奥行きが感じられたり、形がかっこよかったりで、講師なのに、わたしの方が教えてもらう立場になったようで、なんだか申し訳なく思ったりしたものです。


「うまく描かなくても良い」とはいえ、上手に描けないことが、なんとなくコンプレックスに感じていて、講師なんだからと、うまく描けるように何枚も練習して、次回の作品を描いていました。


当時のわたしは、うまい絵が書けることに満足を感じていた為、その事が受講者さんの『満足』に、つながるのだと思い込んでいたんですね。


それもまちがいではないし、実際には、そういう方もいらっしゃると思いますが、


3色パステルアートは、

同じ道具で、同じレシピを描いても、全くちがう作品に仕上がります。


その人が、そのまんまうつるんです。


それが、ほんとに愛しくて、

ご本人は

「うまく描けなかった〜」

なんておっしゃるのですが、

ほんとにステキで、みていてほ〜っと癒されるんです。



そして、今月の3色パステルアートでの講座での鑑賞会でのこと。



作品をみていて思いました。

わたしは、よりリアルに描きたいと思って、泡のブクブク感を描いたのですが、

生徒さんのまっすぐな泡は、リアルではないけども、力強く描かれていて「素敵だなー」と思ったのです。


まるで、絵本から出てきたような力強いメダカさんでした。




他にも、

「うまくいかなかった〜」

とおっしゃっていたメダカのカタチは、

わたしにとっては、

「次はこんな風に力強いタッチで表現したいな〜」

って思ったりもしました。



「今度は、こんなふうにしたいな」っていうところが、3色パステルアートの魅力であり、未完成の魅力なんなと気がつきました。



完璧なもの、完全なものって

実は、つまらないのかもしれません。


この経験が、より今の自分を愛しく感じるきっかけになりました。


そして、これからのわたしは、


誰かの何かの

ではなくて、


今の自分の感じるままに

そして、自分の1枚に集中して描いていくんですね。


きっと。