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ライラ・カンパニー

ケバケバ!!vol.1 後記【Part.2】

2022.04.25 00:24

Cari de Cature


 ケバケバ!!vol.1にお越し下さった皆さん、ありがとうございます。

そして足を運ばれなくても心を寄せて下さっていたみなさん、ありがとうございます。

 

舞台とは演者とそれをみる方達がおられて、はじめて表現になるのだと、あの舞台の上で感じました。あの日あの場所で初舞台を踏ませて頂いた、カリデカチュアです。

 

すこし、私のお話をさせて下さい。

 

なぜケバケバ!!の舞台にでることになったのか?と振り返ってみれば、きっかけは昨年の11月。

ライラカンパニーでのドラァグクイーン体験でした。

 

ドラァグクイーンメイクをしてもらって、ウィッグをかぶり衣装を身につけて写真を撮るというなりきり体験。

鏡の中に写った自分は別人でした。

それが誰だかわからないほどのメイクそして衣装。それをみて胸の奥が動いたのです。

なにに心が動いたのかは分かりませんでした。

思わず申し込んだのが、ドラァグクイーン養成コースでした。

 

ドラァグクイーン養成コースは10回のメイクやウォーキング、ダンスのトレーニング、そして最後にライラカンパニー所属ドラァグクイーンとしてショーデビューするというコースです。

 

勢いで申し込んでからよくよく聴いてみれば、私は養成コースの第3期生。

第1期生は忙しさもあって養成コースを途中でやめ、第2期生の先輩はおひとり。

そして第3期生は受講者は私ひとりというのです。

 

なんだか大変なところに申し込んじゃった、それがはじまりの印象でした。

では、なぜ申し込んだのだろう。

何かのため、とかではありませんでした。

ただ心の奥で何かが動いたからでした。

そうして今年の2月にドラァグクイーン養成コースがはじまったのです。

 

はじまってみれば、面食らうことの連続でした。

顔半分を見本メイクしてもらってもう半分を自分でメイク、その次にはもうすべて自分でフルメイクという、どんどん先に進んでいく学びのスピードについていくのが精一杯。

 

養成コースも5回ほど進んだところで、デビューの舞台練習が始まりました。

 

そう、今回のケバケバ!!の舞台です。

私一人の舞台ではなく先輩ドラァグクイーンの塩豆大福さん、デイジーさん、JAOさんと4人でのグループでの舞台でした。

 

当日の舞台。

イントロの音楽が始まりました。

先輩ドラァグフィメールクイーンが軽やかに舞台に踊り出でるあとに続いて私も舞台へ一歩出ました。

その途端、舞台のスポットライトに目が射抜かれました。

薄暗い袖から出た舞台は明るくて、まばゆい光に客席も何もみえません。

 

スポットライトの中、腰を振りながらウィーキング。

客席に背中を向けてリズムを取りながら、歌が始まると同時にターンして振り返のですが、練習で言われた言葉が頭に蘇ります。

 

「最初の振り返るところで舞台を一瞬でつかむの。この舞台はカリちゃんのデビューの舞台なの。デビューは一生に一度しかないの。上手いかどうかではなくて最後はパッションなの」

 

ライラさんが舞台に選んだ曲はドラァグクイーングループThe AAA Girlsの「Pride or Die」でした。

 

曲名を直訳すれば「誇りか死か」

意訳すれば「誇りを捨てるなんて死んだも同然よ」とでもいえばいいでしょうか。

 

この曲は、ドラァグクイーンの歴史的な事件「ストーンウォール事件」を題材にしたものです。

 

1969年にゲイバー「ストーンウォール・イン」で店に踏み込んできた警官が店員を逮捕したことをきっかけにして、その場にいた人たちが抵抗して、LGBTQのムーブメントが生まれたという事件です

 

この曲の終盤にソロの長台詞があります。

私がそのセリフを言うことになっていました。

無我夢中で踊ってきて、ラストソロのセリフへの間奏。舞台の中央に進み出た私の目に客席がくっきりと見えました、そしてみなさんの顔ひとりひとりの顔が見えたのです。

 

「1969年6月28日の早朝、

 マンハッタンのゲイバーストーンウォール・インが警察に襲撃されたのだ。

 突然に警官が踏み込んできた。

 人々が抵抗してレンガが投げられ、血が流され、そして運動が生まれた。

 さあ、みんな兄弟として姉妹として、

 全ての人のための正義、理解、そして平和をめざして立ち上がろう」

 

ストーンウォール事件を語り、それによってLGBTQ運動が生まれたことを語り、人々に一緒に立ち上がろうと語りかけるセリフです(曲の中では英語なので意訳しました)。

 

気がつけば舞台は終わっていました。

舞台は時間にすればものの数分でした。

 

「ドラァグクイーンってなんだと思いますか?」

 

ドラァグクイーン養成講座の第1日目。ライラさんとラッキーさんに最初に聞かれた質問です。

 

なんだか、あたふたと答えたように記憶しています。

 

ドラァグクイーンとは女性の姿で行うパフォーマンスの一種だ、とか。

まとっている衣装の裾を引き摺る(=drag)ことからドラァグクイーンと呼ばれているとか。

日本で言えばマツコ・デラックスさんがドラァグクイーンでもあるし、様々なタイプの方がおられるので一括りに定義ができないのがドラァグクイーンであるとか。

 

・・・という答えはあくまで「知識」でした。

 

「ドラァグクイーンってなんだと思いますか?」

 

の問いに対して、今私が答えるのであれば

 

「ドラァグクイーンとは境界を越境するもの」

 

と答えると思います。

 

境界とはカテゴライズ。何かと何かを分けるもの。分断するもの。

 

その境界を軽々と飛び越える姿をみたときに、人は境界に縛られていたことを知ります。

 

境界の善悪を声高にいうのではなく、境界を飛び越える姿を見せること。

そしてそれぞれが境界とは自分のそして人の心の中にあるということを自覚すること。

 

人の心が変われば、キッパリと線をひく暗くて深い河である境界が、穏やかに川辺と川辺と分ける春のせせらぎになるのかもしれないと思うのです。

 

大人になればなるほど、人は自分の想定内の世界にとどまろうとするのでしょう。

想定内の世界とは、自分が理解できる世界、自分なりに動ける世界。

 

想定外の世界はわからないことだらけです。

想定外の世界にあるのは、できないこと、やったことのないこと、失敗すること。それもまた境界を越えることなのかもしれません。

 

なぜだか今回の人生でたどり着いたライラカンパニー。

ケバケバ!!のあの日、私も境界を越えたのだと思います。

JAO☆TRICK


皆様!イベントお疲れ様でした〜!

お久しぶりのごきげんよう、JAO☆TRICKです💛


無事に第一回ケバケバ!を終えることが出来て、とても安心しています。

そして養成コースのカリちゃんのデビューを間近で見れたこと、とっても嬉しかった!!😊

コロナでイベントの自粛が続き、発表する場が限られる中、ケバケバ!に出演できたのは本当に幸運でした💛


当日1時間という短い時間&人でごった返す控室の中でメイクからお着替えしていざ本番!のあの空気感が、イベントに参加してる〜!と実感できるので、大好きです😊笑


イベントに来てくださった皆様、会場のスタッフの皆様、当日パフォーマンスで会場を盛り上げてくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、ライラカンパニーの皆様、本当にお疲れ様でした!練習から本番までささえてくれて本当にありがとうございました!


是非また次回のイベントでお会いしましょう💛

塩豆大福


まずは、ゲバケバvol.1

参加させていただきありがとうございましたー!^_^


とても盛り上がった、素晴らしいイベント!その場所に居られてすごく楽しかったです♪


わたくし大福は、光栄な事にファッションショーの衣装制作とショーに携わらせていただきました。

衣装制作はデザインからさせていただき、我らがまーこさんの指揮の元、完成できました!まーこ女史、ありがとうございました^_^!


ショーでは、デイジーちゃんと息を合わせてのフリに苦戦wwしましたが、当日は思いっきり楽しんでやらせていただきましたぁ♪


次回はどんな内容になるのかな、と楽しみにしています♡

デイジー


相変わらずダンスの苦手なデイジーですが😭

みんなで練習する時間はワクワクしてどんなショーが仕上がるのか楽しみでした!


いつも自信のない私を励ましてくれるみんなのおかげで本番は緊張することなく心から笑って踊れたかなー。って思ってます(や、人から見たらダメダメと思うけど)

でも!とにかく自分がまず楽しむ!

それはクリアと思う!


他の出演者の方の素敵なショーなど、刺激を受けました!!!

またみんなで楽しく素敵なショーを作ってイベントを盛り上げることを目標にします〜♪

かほ


クイーンズと一緒にショーに出るということで、新鮮な感覚がありました。

今まで出させて頂いたステージでは、「如何にかっこよく魅せるか」でしたが今回は「楽曲に込められた想いをどう伝えるか」に重きを置かれていたと思います。


クイーンズの中には今回が初めてのショー出演という方もいて、初めはどうなるかと不安な気持ちもありましたが、練習を重ねるごとに成長が真近で感じられ、唯一無二のショーにしたいと思いながら一緒に練習してきました。


ひとつひとつのステージは大切な思い出ですが、今回は特別な思い入れがあったかなと感じます。

観てくださった方々の心に少しでも私たちの想いが響いていたら幸いです。