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マヤ

『聖夜前夜④』(続•臣隆妄想劇場85)ショートバージョン

2017.11.14 19:10

マンションに帰ると同時に宅配で、小ぶりなモミの木が届いた。




二人は早めに夕食を済ませ、風呂にも入り、暖房の効いたリビングでシャンパン片手にツリーの飾り付けをした。




臣「健ちゃん泊まるんだろな」




隆二「もうベッドのセッティングしといたよ」




臣「靴下も?」




隆二「ん、すべてオケ」




隆二「おーっ!完成♡」




リビングの隅に金銀の飾りをびっしりつけたクリスマスツリーが現れた。




臣はソファに座り、シャンパンを一口飲み、ツリーの横に立つ隆二をスマホで撮り始めた。




隆二「インスタに上げんの?

おれ映ってちゃダメでしょ?」




臣「そだな、隆二こっちおいで」




臣が隆二を呼ぶ。




隣のソファに腰掛けようとした隆二の手を取り、臣は自分の太腿の間に座らせた。




「おみ…」




臣は片手で隆二の腰を抱き、もう一方の手でスマホを操作し、ツリーを撮っている。




隆二「このまますんの?」




臣「ん…いや、今日はやめとこっか…」




隆二「ん…」




臣がスマホをチェックする。




「あれ?ちょっと下にズレた…

も一回」




スマホをかざしながら、隆二の肩に顎を乗せ、臣は何気に鼻歌を歌い始めた。




We wish you a Merry Christmas 

We wish you a Merry Christmas 

We wish you a Merry Christmas 

And a happy New Year.…





(いい歌だな…)





隆二はうっとりと目を閉じて、臣の腕の中で耳をすませた。





隆二「撮れた?」




後ろを振り返り隆二が尋ねた。




臣「ん、今ストーリー上げたよ」




隆二「そっか…」




臣はスマホをテーブルに置き、




「メリークリスマス」と言いながら、

隆二にキスをした。




すぐ近くで臣の目を見て隆二が囁く。




「まだ1日早いけどね」






「で?なにが欲しいのか…

決まった?」






「ん……臣がいればそれでいい…」






「そっか…」







「おみ…メリークリスマス」