Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

真言宗 光堯庵 (ひかりぎょうあん)

護摩とは2 護摩の種類 (全3回)

2022.04.26 03:00

 また護摩法にはその目的から分類して、息災法、増益(そうやく)法、調伏(ちょうぶく)法、敬愛法の4種およびこれに鉤召(こうちょう)法を加えた5種があります。
このうち息災法は、世俗的には天変・地異や病難・火難などを消滅する法ですが、内面的には自身の煩悩を除き去る法でもあります。
増益法とは、地位・福徳などを増進させることですが、本義は菩提心の福と智の二徳が増進することであります。
調伏法は、外敵を降伏させることで、内面的には自身の心の煩悩を断つことです。
敬愛法は、人々の尊敬・親愛を得る法ですが、内面的には仏の慈悲を受け成仏を実現することであります。
また鉤召法は、自身の求める理想の世界(悟りの世界)を招く法ですが、内面的には三悪趣(さんなくしゅ)(地獄、餓鬼、畜生の世界)に堕している人々を悟りの世界に招き入れる法です。
このように目的によって法が異なりますが、修法によって炉形、方向、行う時、用いられる色なども異なっております。


(3-3へ続きます↓)