お布施
お布施は「お気持ち」で
当寺ではお布施について「お気持ち」とお願いしています。
布施には法施(教えを施す)、財施(金品によって施す)、無畏施(不安を除いて安心を施す)からなります。
お寺からは法施を、檀信徒からは財施を施し合うことで、互いに無畏施を得るのが寺檀関係です。
仮にお布施の額を固定し、それが檀信徒個々の生活実態に合致しなかった場合、結果として財法の二施が釣り合わずに財施への不公平感が生じてしまうと、「布施」そのものが成立しなくなります。
加えて、収益性のある活動は宗教法人の要件としておりません。
お寺としてお布施の額を定めることは、自らの宗教行為に対価を設定することとなり、これらが「収益事業」と見なされることになりかねません。
そのため当寺では、原則としてお布施の額は定めることはできない、と認識しております。
お布施の金額はご自身で決めてください
しかし、最近は「お布施の額を具体的に教えてください」とのお問合せが増えてきました。
その場合は、来寺いただき、直接ご相談をさせていただきたく存じます。
しかし、すでにご自身で「基準」や「相場感」をお持ちの方は、それに従ってください。
その上で具体的な金額は、檀信徒やお施主様ご自身が、それぞれで判断した上で決定していただきたいと思います。
またお布施いただいた具体的な金額に対して、当寺から修正をお願いすることはありません。
あくまでも、お布施していただく上で大切なのは「惜しまない、でも無理をしない」ことであり、当寺による法施も同じ精神・原則に則って行っております。
キリスト教では、「寄付は1割」というようです。
何に対する1割か、それをご判断いただくと良いかもしれません。
戒名料
当寺は「位数」が定められており、檀信徒への戒名は、原則としてそれに従った位階を授与します。
ですから戒名料は必要ありません。