日本一早い山開きの「鹿狼山」
12月の初めに、浜通りは新地町にある鹿狼山へ出かけました。
鹿狼山は福島県北東部の新地町と宮城県丸森町との境にあり、太平洋と蔵王連峰の眺望が素晴らしい標高429 mの里山です。
阿武隈高地の北端に位置し、北方面には亘理地塁山地を辿り阿武隈川河口まで およそ25 kmのロングトレールが楽しめます。
今回は、鹿狼山登山口駐車場〜眺望コース〜鹿狼山山頂〜樹海コース〜登山口駐車場の周回コース(距離: 2.5 km, 標高差: 約300 m, 所要時間: 1.5 ~ 2時間)を歩きました。
登山道はバッチリ整備されてあって、登山ビギナーでも安心です♪
それにしても12月に入ってもまだ紅葉が楽しめるのは、やはり浜通りの特権ですよね!
ちょうど一休みしたい頃に現れる休憩所があったり、
ところどころに樹木や野鳥の案内板が設置されていたり、
もしもの時に役立つ通報ポイント看板が多数設置されているなど、とても親切な山ですね。
登山道を保守・管理されている地元の方々の愛を感じます!
山頂の神社の鳥居の前には屋根付きの快適な休憩所があり、
この時期の冷たい風を避けてランチタイムを楽しむには絶好の場所です。
山頂から太平洋を眺める。
その昔、鹿狼山には「手長足長」という神様が通っていたと伝わります。
ここからその長い手を伸ばして海の貝を拾っては食べ、その貝殻を新地町方面に投げていたために、海から少し内陸部に「小川貝塚」ができたという伝説です。
ここから海まで届く腕、、、まるで、ダイダラボッチのようですね。
その手長足長はいつも年老いた「鹿」と白い「狼」を従えていたので、
この山が「鹿狼山」と呼ばれるようになったとも伝わっています。
このような土着のおもしろい伝説に触れながら歩けるのも里山の魅力かもしれませんね⭐️
山頂でランチを取った後、鹿狼山神社の御神木をゆっ〜くりと見上げてから下山しました。
下山後は登山口近くにある「鹿狼の湯」でほっこり温まるのがオススメですよ。
ときに、この鹿狼山は「日本一早い山開き」の山としても有名です!!
例年、山開きはなんと「元旦」。
2018年の山開きは、2018年1月1日の早朝5時ごろの予定です。
太平洋から登る初日の出で一年のスタートを切るのも、なかなか乙ですね!
(もちろん冷え込みますのでお出かけの際は防寒着をお忘れなく!!)