第3回雲孫合宿を開催
2022年4月16, 17日に、弊財団の拠点である雲孫ハウスにて、雲孫合宿を開催しました。
雲孫合宿とは?
弊財団は、年3回程度を目安に、弊財団で関わっていたり今後関わっていきそうなメンバーが集まる合宿を開催しており、今回で3回目となりました。
現時点では、合宿の目的として、以下の2点を掲げています。
1. 「雲孫」という概念と、「糸島」という場所を触媒に、人々が集まり語らう
2. 雲孫にとって重要なテーマについて、集中的に議論する
合宿では、ともに時間を過ごし、ともに手を動かすなかで、まずは参加者同士が相互理解を深めることを大切にしています。
そこから緩やかに、「雲孫」や「糸島」、毎回のテーマを軸に、対話を深めていきます。
今回のテーマは「地域コミュニティ」
今回の合宿では、「地域コミュニティ」というテーマを掲げました。
なぜなら、以下のような点が、現在の弊財団の課題と考えているためです。
・糸島における活動実践の基盤となる、地域との関係性づくりが途上であること。
・活動実践における主体的なリーダーの巻き込みが不十分であること。
手作りハンバーガーで、糸島を味わいつつ、互いに交流する
まずはみんなで自己紹介、といきたいところですが、今回の合宿では、あえて一緒に手を動かすことを通して、初めて会う参加者同士が仲を深めていくことを図りました。
その最初のコンテンツが、手作りハンバーガー体験です。
それぞれが好みの食材をチョイスし、十人十色なオリジナルハンバーガーを作りました。
この手作りハンバーガー体験については、以前から弊財団と関わりのある、九州大学共創学部の至極元さんが、企画・準備を担当してくれました。
糸島食材 (バンズには糸島産小麦、パティには糸島牛、各種野菜にも糸島産) をふんだんに使用した、こだわりのハンバーガーとなっており、参加者からは大好評でした。
「原田大六の見た未来」に思いを馳せて
食事を通して、糸島に触れ、参加者同士の交流が生まれたところで、さらに「糸島」や「雲孫」へのイメージを膨らませていきます。
ここでは、原田大六記念館館長の月潭眞龍さんをゲストに、理事の石川、評議員の佐渡島の3名によるトークセッションを行いました。
原田大六先生は糸島出身の考古学者であり、ゲストの月潭眞龍さんは先生の研究をされています。
いきなり「雲孫」という言葉の由来からはじまり、原田大六先生の研究について、さらに今後の糸島や雲孫財団についてなど、話題は多岐にわたりました。
純粋に話として興味深いのはもちろん、何世代も前の歴史に考えを巡らせることは、我々が雲孫世代に跨る豊かさを見据える上で、非常に多くの示唆がありました。
薪割りや焚き火を囲んだり、財団拠点を巡ったり
次は2つのグループに分かれ、自由時間を過ごしました。
雲孫ハウスに残った参加者は、焚き火場を作ったり、薪割りをしてみたりと、普段はなかなかできない活動を体験し、その他の参加者は、これから活用予定の他の財団拠点を見学しました。
そして、雲孫ハウスに全員揃ってからは、新しく作った焚き火場で焚き火を囲むなどして、それぞれが交流を深める時間となりました。
雲孫を語らいながら、ともに作り、ともに食べる
一日目の最後は、参加者全員でBBQ。
交流や議論を深めるという意図で、単に食事するだけでなく、準備から片付けまでを全員でともに行いました。
今日の出来事やそれぞれの感じたことを振り返ったり、「雲孫」について語らったり、濃密な時間を過ごすことができました。
二日目のはじまりは、焚き火を囲みながらの自己紹介
二日目は、二日目だけの参加者もいたため、合宿や雲孫財団についての簡単な説明や、それぞれの自己紹介をしてからはじまりました。
ビーチクリーンと航海で、海に触れ、互いに交流する
引き続き交流を深めたり、糸島への理解を深めていこうということで、二日目はビーチクリーンと小航海を行いました。
グループに分かれて対話を深め、創発的な議論へ
昼食をとったのち、最後はいくつかのグループに別れ、議論を広げ深めていきました。
二日間の出来事・気づきを振り返りながら、それぞれの考える「雲孫」や、それに紐づく気づき、今後の雲孫財団や各参加者の活動など、闊達な議論が展開され、非常に素敵な締めくくりとなりました。
最後に
雲孫合宿も今回で3回目となりました。
毎回の改善を経て、雲孫財団にとっても、参加者にとっても、少しずつ有意義な場になってきていると感じます
一方で、両日参加できない参加者の交流が薄くなってしまったり、テーマとして掲げていた「地域コミュニティ」についてはそれほど議論が進められなかったりと、今後に向けた課題も見つかりました。
冒頭で紹介した、以下の目的に照らして、雲孫合宿という場をより良くし、そして雲孫財団のさらなる活動の展開に繋げていきたいです。
1. 「雲孫」という概念と、「糸島」という場所を触媒に、人々が集まり語らう
2. 雲孫にとって重要なテーマについて、集中的に議論する