与えられた環境で戦う強さ
いよいよ陸上のシーズンも本格的に始まり、各地で大会が開催され、毎週末陸上のニュースが届くようになりました。
シーズン初戦は手慣らし的な感じで、やはりレースに対する感覚というのは時間が経つにつれて薄れますから、初戦の結果にあまり一喜一憂しすぎないことも大切ですが、冬季練習の成果を確認する大切な試合でもあります。
毎年シーズンインの瞬間というのは、どきどきもしますがワクワクの気持ちが大きかったですね。
ああ、今年も始まるんだなっていう。
もちろん好きで走っているので、冬季練習が嫌い…というのは違うのですが、やはりトラックで観客に見守られながら走るというのは格別です。
私は観衆が多ければ多いほど気持ちが盛り上がるタイプだったので…
私が現役中はよくアメリカでシーズンイン、というパターンもありました。
アメリカの大会は、ものによってはかなりカジュアルというか、運動会みたいな雰囲気の大会もあるので面白いです。
レース中に平気でトラックを横断されたりとか。(400mHで歩数を数えながら走ってるとき、目の前を人が横切るとめちゃくちゃ焦ります。笑)
アメリカって土地が広い割にはちゃんとサブトラックが備わっている競技場って少なくて…
(少なくとも私が出たことある大会で、サブトラックのある競技場はありませんでした)
メダリスト、超一流と呼ばれる選手も芝生でウォーミングアップしたりしてます。
けれどそれくらいのカジュアル感があるからこそ、陸上競技が身近であり、強い選手が沢山出るんじゃないかなと思っています。
例えば日本って陸上スクールはまだそこまでメジャーじゃないですけど、スイミングスクールは結構通ったことがあるって方が多いんじゃないでしょうか。
きちんとしたプールがあって、送迎のバスが合って、専属のコーチが居て。
そういう環境があるのも、日本の水泳が強い要因の一つじゃないかなって思っています。
身近であればあるほど競技人口も増え、優秀な人材が発掘しやすくなるというのはあるんじゃないでしょうか。
と、話は少しずれましたが。
大きな競技場でやる大会ももちろん沢山開催されて欲しいのですが、草試合のように気軽に観戦できる大会も増えるといいですよね。
(あんまりトラックを横切られたりしても困りますが…🤣)
しばらくは無観客、中止も多かったスポーツ大会ですが、今年は通常通り開催される大会が多くなることと思います。
私もゴールデングランプリを見に行く予定です…!
初めての新国立、楽しみです。
旧国立では何度も走ったことがあるのですが。
そういえば旧国立もサブトラックが無い競技場でしたね…
けれどよくよく考えれば自分も、サブトラックの無い旧国立で何度も自己ベストを出しています。
旧国立ではないのですが、これまたサブトラックの無い競技場で、日本記録が誕生したこともありましたね。
走るにあたって環境が良いに越したことはないのですが、与えられた環境を変えることはできないので、その中でいかにパフォーマンスを発揮できるかどうかが「強さ」なのだと思います。
新国立、東京五輪の時は臨時のサブトラックが設営されましたが、今回のゴールデングランプリもそうなのでしょうか?
ともあれ、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう祈るばかりです!
GWの熱戦、テレビ放送での生中継もあるようですから、皆さんも是非応援してください!