Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

富士の高嶺から見渡せば

「悪いのはすべてアベ、自分は何も悪くない」文在寅の幼稚性

2022.04.28 12:53

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)という男は、最後まで卑劣で嘘つきで、とうてい尊敬できるような人間ではないことが改めてわかった。もうすぐいなくなる人物だから、何を発言しようが、無視すればいいだけだが、こんな男の下で、韓国国民は5年間も騙され、苦労し、惨めな暮らしをしたことは、しっかりと歴史に刻み、恨みを千年先に伝えなければならない。

退任を前に文在寅は複数のメディアのインタビューに答え、政権5年間を総括しているが、26日放送されたケーブルTVの総合チャンネルJTBCのインタビューでは、文在寅政権によって戦後最悪となったと言われる日韓関係について答えている。

文在寅はそのなかで「安倍政権時代、韓日関係が悪化し、日本の右傾化が進んだのは明らかだ」としたうえで、「1998年当時、小渕首相と金大中(キム・デジュン)大統領が発表した韓日共同宣言を発展させるべく、韓国はこれまでのどの政権も取り組んできた。韓国の歴代政権の立場は当時と変わっていないが、日本はどんどん右傾化した」とし、「日本は、日韓共同宣言を継承すると口で言っておきながら継承していない」と罵ったという。

さらに安倍元首相については「安倍は礼儀正しい日本人だったが、リーダーシップについては評価したくない」と小馬鹿にしたような言葉を口にした。

また、次期政権での日本との関係については、「変化があるかどうか楽観視はできない」と述べたという。

中央日報4/27「文在寅大統領「韓日関係で韓国はそのまま…問題は日本の右傾化」

韓国は何も変わっていないが、日本は安倍政権によってどんどん右傾化したと言っているわけだが、1965年の日韓請求権協定で「最終的かつ不可逆的に解決した」とされた朝鮮半島出身労働者に対する賠償問題について、文政権になって2018年10月、韓国の最高裁判決で自称「元徴用工」に対する日本企業の賠償責任を認める判決を出し、国と国との約束を完全に反故にしたのは文政権だ。

文在寅が安倍元総理を目の敵にするのは、2015年の「日韓慰安婦合意」以来のことで、合意を結んでも安倍総理は「慰安婦に謝罪をしなかった」と決めつけ、元慰安婦の感情をかえって傷つけたと非難し、国と国との約束である「慰安婦合意」を一方的に破棄したのも文政権である。

「韓国は何も変わっていない」などと、どの口が言えるのか。1965年の日韓基本条約や2015年の日韓慰安婦合意などの国際約束をいとも簡単に破棄しておきながら、小渕・金大中の日韓共同宣言(日韓パートナーシップ宣言)を「韓国の歴代政権は継承してきたが、日本は継承しなかった」と強弁するが、ウソを言うのもいい加減しろ、と言いたい。

1998年の小渕・金大中の日韓共同宣言の骨子は3つ。①「小渕首相は植民地支配で損害と苦痛を与えた事実を受け止め,痛切な反省と心からのお詫びを表明する」②「金大中大統領は、国際社会の平和と繁栄に対し日本が果たしてきた役割を高く評価する」③「両首脳は21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップを構築するとの共通の決意を宣言」である。これを日本は継承しなかったというが、それなら聞くが、韓国はこの約束をどのように守ったというのか?金大中は、戦後、日本が国際社会に果たしてきた役割を高く評価したというが、1965年の日韓請求権協定で日本が韓国に対して行った民間の借款を含めて8億ドルの協力金について、韓国の歴史教科書ではひと言も触れられず、「漢江の奇跡」に貢献した日本の役割は完全に無視している。

当ブログ21/6/12「徴用工訴訟のおかげで『漢江の奇跡』を知ったって?」参照

金大中は、日本の歌謡曲など日本文化の韓国流通を認めたが、いまだに日本語の歌謡曲は放送禁止対象になっている。それこそ、「未来志向」の日韓パートナーシップを約束したはずなのに、「未来志向」とは「植民地支配の加害の歴史を忘れないことだ」などと訳の分からない手前勝手な理屈をこね回し、「徴用工」にしても「慰安婦」にしても被害者の心の傷は癒やされていない、過去は「清算」されていないとして、過去に固執しつづけたのは文在寅政権である。これらのどこに小渕・金大中の共同宣言の精神が「継承されている」などと言えるのか。逆行しているのは、誰がみても文在寅をはじめとする韓国歴代政権であることは明らかだ。

文在寅は、安倍総理が日本を右傾化させたというが、安倍総理を「極右の政治家」だとまで言って、韓国国民の反日感情を煽り、韓国を反日国家に変えたのは、文在寅と側近の曺国(チョグク)元法務部長官など運動圏出身の左派政権の取り巻き達である。経済産業省が韓国向け半導体製造素材の輸出管理を厳格化した2019年7月以降、毎週のように開かれた官製デモ「Noジャパン運動」はすなわち「Noアベ運動」だというくらい、安倍総理に対する敵意をむき出しにし、安倍氏を「極右」「歴史修正主義者」だと決めつけ、大衆を煽動し、反日感情に火をつけた。ソウル中心部の広場に集まった数十万人の市民が全員「Noアベ」と書かれたプラカードを持ち、安倍総理を模した人形を十字架に貼り付けにした幟(のぼり)まで出現するなど、外国の現役の首脳を標的にしたこれほどまでの市民集会は明らかに異常だった。しかし、日本による輸出管理の厳格化を「第2の経済侵略」だなどとこれまた異常な論理で非難するために、曺国が「竹槍歌」などといって抗日義兵運動までを持ち出して国民感情を煽りに煽り、政権がバックについて仕切った官製の市民集会こそ、安倍総理ひとりにすべての原因を押しつけ、安倍総理を国内政治に利用した結果だった。

韓国の左派政権と保守政権の間で繰り返される激しい振幅、左右の分断に比べれば、自民党の長い保守政治の歴史のなかで、政治的立場が左右に大きく揺れることなどなく、安倍政権になって「右傾化」したとか「歴史修正主義」とかの見方は、朝日新聞や東京新聞の主張に引きずられ、そうした主張を何の検証も批判もなく、安易に取り入れた韓国メディアの浅薄な見方に過ぎず、それを文在寅が自分の政権のために安直に利用した結果に過ぎない。朝日や東京新聞の熱狂的読者を除いて多くの日本人は、政権の「右傾化」と言われても、それはむしろ「普通の国」への正常化の過程だと受け取るだろう。

それよりも文在寅は自身が韓国をどれだけ左傾化させたか、ほとんど中国・北朝鮮のレッドチームに入ったのも同然だったという自身の外交姿勢については、どう総括するのか。金正恩は核を廃棄する意志があるとウソをついてトランプとの3回にわたる首脳会談を嗾(けしか)けておきながら、結局は、核開発とミサイル開発のための十分な時間的猶予を与えただけだった。中国には、▽THAAD迎撃ミサイルの追加配備はしない、▽日米ミサイル防衛(MD)に加わらない▽日米韓協力を軍事同盟に発展させないの「3つのノー」を約束した。それにも関わらず、中国からは「限韓令」という韓国コンテンツの締め出しを食らい、習近平からは朝鮮半島はもともと中国のものだったと属国扱いされる始末だった。それでも北朝鮮も中国にも文句も言えず、逆らうこともできない。

安倍政権の韓国に対する態度は、そういう文在寅政権に対する対応でもあったのである。ボルトン補佐官の回顧録によると、北朝鮮に前のめりになる文政権の危険性をトランプ大統領に進言したのは安倍総理だったと言われる。

中央日報20/6/22「文大統領、トランプ大統領に「金正恩、1年以内に非核化」…安倍首相「信じてはいけない」>

そんな安倍総理は27日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が日本に派遣した「政策協議代表団」と面会した。日韓間の懸案である日本企業の資産現金化や文政権が白紙化した慰安婦合意について、韓国側の善処にしっかり釘を刺したものの、韓国側は「和気あいあいとした雰囲気でおよそ30分間話し合った」「韓米日の戦略的協力が重要な時期という内容を強調し、多くの建設的な話をした」とするなど、わずか3年前には挙(こぞ)って罵詈雑言を発していた相手に友好ムードを演出しようと必死だった。文在寅の「安倍政権で右傾化が進んだ」という発言が放送されたのは、その前日のことだった。そうした事実を知ってか知らずか、安倍さんもお人好しというしかない。

(2019年8月15日光化門前広場 Noアベ(아베)のプラカード掲げる市民)