【デイリーポータルZの安藤昌教さん】1000年後も「むかない安藤」
(前回の記事はこちら→原子炉の研究者で、氣志團のバックダンサー)
――― 研究員、氣志團のバックダンサーを経て、次に何をされたのですか。
安藤 研究員の仕事を辞めて、旅行がてら沖縄に行ったのですが、とても気に入ってしまって。
一生楽しく過ごしたいと思っていたので、沖縄の宜野湾市でギャラリーのあるコーヒー屋さんを開きました。
――― 実際にやってみてどうでしたか。
安藤 やっぱり楽しかったですね。
研究員時代は一人で黙々と仕事をしている時間が長かったので、そこでは人が集まる場所を作りたかったのですが、ちょっとおかしい人というか、取り憑かれたような人がたくさんいて最高でした(笑)
――― 研究員時代は公務員だったわけじゃないですか。いきなり沖縄に行ってお店を始めるときに、不安はありませんでしたか。
安藤 不安はなかったですね。
そもそも今までに一度も不安になったことないんですよね。
あ、数年前に切れ痔を発症したので、その再発の恐れとは日々戦っています。
――― そうですか。
安藤 すみません(笑)
コーヒー屋さんは4-5年続けましたが、その頃に同時平行で始めていたデイリーポータルZ(以下DPZ)のライター業が本格化してきていて、会社から「東京に来てみないか」というお誘いをいただいたので、そうすることにしました。
↓自身のコーヒーショップをネタにした記事の写真(参考:DPZ 店内が満席 2006/4/19)
――― ということは、DPZはもう10年以上も続けているのですね。
安藤 そうですね、13年間ふざけ続けて今に到ります(笑)
今は広告企画の仕事もやらせていただいているので、クライアントさんから「なにか一緒に面白いことがしたい」というご要望を形にすることもしています。
――― 記事広告の企画ですね。その中で特に思い出深いものはありますか。
安藤 一つ一つ考え抜くので、どれも思い出深いのですが、そうですね・・・ライフネット生命さんとコラボして、ハイタッチでギネス記録に挑戦したことはよく覚えています(笑)
↓ハイタッチでギネス世界記録を更新(参考:DPZ 2016/3/24)
――― ギネス取ったのですね(笑)
安藤 この時はお金をいただいている以上、絶対失敗してはいけないと思っていたので、プレッシャーはすごかったですね。
この記録はもともと百獣の王こと武井壮さんが持っていて、それをアメリカ人が破って、それを安藤が破りました(笑)
――― 面白いことをして記事広告として成り立たせている人でいうと、ヨッピーさんも有名ですね。
安藤 そうですね、その界隈の人はみんな仲間ですね(笑)
広告を作っている面白系は少ないので、みんな顔見知りですよ。忘年会やったりして。
――― やはり皆さん、安藤さんのように「面白いことをして生きていけるんだぞ」という想いを心に秘めているのでしょうか。
安藤 どうでしょうね、中には無理してやっている人もいるかも知れないですね(笑)
数年で辞めちゃう人もいるので、そういう人はきっと無理していたのでしょうね。
――― 人生100年時代とも言われていますが、今後もそうやって生きて行きたいですか。
安藤 100年どころか、この間シンギュラリティについて教えてもらったのですが、どうやら人とコンピューターが融合することで、人は死ななくなるらしいんですよ。
↓武聡志さんにシンギュラリティについて教えてもらっている様子(引用:DPZ いきなり!シンギュラリティ 2017/10/10)
――― その記事拝見しました。しかも私たちが生きているうちに、それが実現しそうというようなことを言っていましたね。
安藤 仮にそんな世界になったとするじゃないですか、そしたらあと数十年どころか、1000年はふざけて生きていけるっていうことですよね。
それって最高だと思いませんか(笑)
――― すごいですね。「いまの仕事を1000年続ける」こと考えたとき、テンションが上がる人は珍しいと思います。「むかない安藤」も1000年続けますか。
安藤 そうですね、続けたいですね(笑)
ぼくは42歳にしてスーツも持っていなくて、ぼろいジーンズとか短パンをはいて、もの剥かずに食べいてるような大人じゃないですか。
それでもこうして楽しく生きているし、それを今後も続けて行きたいと言うことが、誰かの救いになることってあると思うんですね。
だから、1000年後も「むかない安藤」として人生楽しみます(笑)
――― とても面白いお話をありがとうございました。インタビューは以上です。サーフィン頑張ってください。
↓さっそく波乗りを始める安藤さん
(おしまい)
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【茅ヶ崎で暮らす人:デイリーポータルZの安藤昌教さん】
・第1話 自由に、ふざけていたって生きていける
・第2話 原子炉の研究者で、氣志團のバックダンサー
・第3話 1000年後も「むかない安藤」
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Blog / Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。