規制の緩和・規制の強化
●定義
本来「規制」と言うものの定義は、「規則・きまりによって定めること」(さだめ)。
つまりは、国を始めとして、地方自治や私業も一つの事業・事象に対してのルール化(法律化)することで、政治・経済・軍事・個人行動においてまでも、規制するものです。
それによって、正確性・安全性・経済性などを確保する効果をもたらす(ことに目的があります)。
その「規制の緩和」は、国や地方自治体による軽減化・撤廃・削減が行われことを言います。
逆に「規制の強化」とは、一言で言えば、「秩序維持のための一層の厳格化」。ひとつは、「制裁」※の意味合いももっています。と言っても、法規制にみられる如く、報復措置そのものではなく「もっと厳しいですよ」「もっと正しく行ってください」と言う様な教育的側面も多くみられます。
そうでない報復的措置の意味合いを持つときは、「刑罰」という形で行われます。
※「制裁」=国家・企業・民間グループの様に一つの集団は、存続している事と秩序を保つところに基盤と発展があります。その行為には、そこから逸脱する危険性が伴うのでそれに対する制裁が有ります。それが犯罪という形で行われた時には「刑罰」という報復措置が行われます
●逸脱
経済活性化の為に規制の緩和が良く行われるものの、緩和をしていいものといけないものがありますし、むしろ、もっと強化しなければならないと言うものも多いものです。
往々にして、時代にそぐわないと言うものも、多く、規制緩和が行われる事はよく目にする所です。
しかし、そもそも、その規制に対する法規制が出来た時点で、理論的に必要最低限な内容が包含されていると言う事は言えないし、又分からないと言う事もあるわけです。
ですから、後々、色々な改正訂正がなされますが、こと直接人命にかかわるような規制について、つまり法規制は、常時見直し管理がなされないと、緩和に沿ったビジネス利用が簡単に行われ、行政責任も問われやすいものです。
それは色々な事件事故の発生によって、行政責任が問われて初めて注意喚起がされたりしますが、こと既に手遅れと言う場面も多いものです。
そしては国家賠償にまで行きつくことも有ります。
規制(法規制)は常に改正が行われるものですが、隅々まで目が届くと言うのは難しすぎることでもあります。
故に、事件事故が発生した後で、規制が強化されたりします。
商店街の消防規制、運送事業の労働管理、物の価格管理、金融関係の規制、公害等の環境規制等、ありとあらゆる面において管理対象となります。
又、逆に、規制強化も行き過ぎると、外国に多いように、民衆の暴動にまで発展しますし、経済効果より生活や人命に直接関係してきます。
●最後に
経済制裁とは、フェイクでない限り当然の報復措置です。
社会防衛に必要な行動は、自己犠牲も有りえるので、危機管理を構築する事の必要かつ重大性を考え、最初から危機発生時の態様の中に、選択肢を多く持つことの必要性がいかに重要かです。
それは大変難しいことですが、自然現象においても同じです。
規制緩和と規制強化が、状況に沿ってなされ、どの国においても共通観念を共有し、社会発展に十分機能するなら、豊かな社会が到来するのでしょう。
其処には、権威主義や全体主義など存在しません。